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喪183_前編

喪183(前編)

モテないし台風が来る(前編)

基本情報

収録巻 19巻
英題
ページ数 10

あらすじ

夏休み終盤となる日、以前(喪179)の話しから発生した文化祭の打ち合わせと、勉強会を兼ねて黒木智子の家に集まる手はずだったが、台風が来ると言うことで前日に中止の予定となっていた。にもかかわらず、雨が降っていなかったので田村ゆりは智子の家にやってくる。さっそく、本来の予定通りに勉強会を始めようとするが、根元陽菜から文化祭で映画をやるかもしれないからと好きな映画を持ってくるように言われたため、田村さんは2つの映画を持ってきており、それを観ながら勉強をすることにする。最初に観たミュージカル映画『ダ●サーインザダーク』は、あまりにも救いようのない話であり、田村さんは面白かったかどうかを聴くが、智子は少し引いてしまう。みんなで観たら地獄だという智子に対し、智子と二人の時しか観ないという田村さん。智子に映画の良さをわかってもらえず落ち込む田村さん。それを見た智子は、コンビニに行こうと誘う。智子は台風から感じる終末感の良さを田村さんに話しかける。コンビニで立ち読みをしているうちに大雨になり、田村さんは泊まっていくこととなる。

登場人物

黒木智子 田村ゆり 根元陽菜 智子母(声のみ) 加藤明日香(智子の想像) 岡田茜(智子の想像) 内笑美莉(智子の想像)

名言

何この救いようのない話……(黒木智子)

ゆりちゃんですらそういうの思わないなら私がおかしいってことになるとこだった(黒木智子)

もしかしたら世界で二人しか思ってないかもよ(田村ゆり)

いやダメな奴は1匹いたら30匹いるから沢山いるよきっと(黒木智子)

補足

作者のTwitterによれば、思ったよりページ数が増えてしまったため前後編となったとのこと。

田村さんは2つの映画のうち、1つ目のミュージカル映画『ダ●サーインザダーク』は、歌手のビョークが主演である『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のこと。2つ目の文化祭でバンドをやる映画は後編で空かされるが、この時点でもパッケージから推測可能。

智子の想像から、集まるメンバーは智子、田村さん、根元さん、加藤さん、岡田さん、うっちーであったことが予測できる。

研究ノート

◆田村さんが普段聴いている音楽は不明だが、ビョークがその範疇に入っていると推測できる。

外の風の擬音「ビュヲヲヲ」は、ビョークから来ている可能性がある。

◆智子とゆりが行くコンビニ「Mart 7/24」の外景は、喪58喪95での外景と同じであり、同じ店舗と考えられる。喪58では金髪の店員からコーヒーを買うが、彼は喪2でのイケメン店員と同一人物と思われる。喪2のコンビニは、外景の絵は無いが、自動ドアのうえに「Mart 7/24」の看板がある。また、智子は、喪95では、「月曜日の日課」としてこのコンビニで新刊マンガ雑誌を立ち読みしたあとレジに向かう。すると、店員のほうから、「ホットコーヒーのレギュラーですか?」と訊いてくる。「立ち読み→コーヒーを買う」という行動においてすっかり常連化している(智子本人は「店員に覚えられてたな…… 立ち読みコーヒー野郎とかあだ名ついてるかもしれん… しばらく別のコンビニ行くか……」とネガティブに受けとめている)。「立ち読み→コーヒーを買う」という習慣については、喪167において、「おちん●ん情報略してちん報」や「男の野望情報」の吸収とコーヒーという形で繰り返される。喪167ではコンビニ外景は描かれないが、店員の制服から同じコンビニと考えられる。――このように智子の時間が降り積もったコンビニに、智子はゆりとふたりで入った。

扉絵

台風の雨の中、傘を前に差してコンビニから智子の家に帰る田村さんと智子。

扉絵

外部リンク

喪183_前編.txt · 最終更新: by mokonymous