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喪115_後編

喪115(後編)

モテないし二年目の卒業式(後編)

基本情報

収録巻 12巻
英題 I'm not popular, so I'll attend my second graduation ceremony.
ページ数 8
初出 2017年6月1日

あらすじ

前話から引き続き、黒木智子二年目の卒業式の様子を描いたエピソード。

壇上の今江恵美の答辞を真剣な面持ちで聞く下級生たち。式が終わると荻野先生は、皆が卒業生に挨拶できるようにと珍しく粋なはからいをしてHRを早めに切り上げた。「帰る?」と尋ねてきた田村ゆりに対して「一応挨拶しときたい人がいる」と答えた智子だったが、校舎から出て見ると今江さんは大勢の友人に囲まれており、智子は遠慮して挨拶をせずに帰ろうとする。そこへ雨の日の放課後(喪98)に出会ったことで今江さんとも縁があった吉田茉咲が現れ、無言で智子を今江さんの前に引っ張って連れていき、「じゃあな」と一言だけ言って立ち去った。

今江さんとようやく二人きりになれたことで智子が発した言葉とは…?

登場人物

名言

私達卒業生よりもっと多くの思い出を手に入れて下さい それがどんなものでもかけがえのないものとなるはずです(今江恵美)

じゃあな(吉田茉咲)

最初から最後まで与えられてばかりか… 来年は与える側になれるとは思えんが今 卒業できる資格はどう考えてもないな…(黒木智子)

補足

単行本12巻には本話および前話が喪115として収録されているが(詳細は前話のページの補足を参照)、本話にあたるのは9ページ目以降となる。

単行本12巻のカバー表(表紙)・表紙 表・表紙 裏は本話の続きとなっており、智子と今江さんのツーショット写真および二人を撮影している生徒会女子の様子が描かれている。

次話は、卒業式終了以降の様子がとある人物からの視点で描かれている。詳細は当該ページを参照。

研究ノート

智子の精神的成長について

一年前の卒業式(喪37)で涙ぐむ今江さんを見て「あの人みたく色んな人との関係を築けばこの卒業式も感動できるものになったのかな…」と思う智子であるが、今回の卒業式では智子が色んな人との関係を築いたことで最後にあのときの彼女のように何かを感じ取ることができたのである。つまり…

去年の蛍輝祭(文化祭)で着ぐるみに入った今江さんに抱きしめられた(喪21)

修学旅行でゆり・吉田さんと同じ班になり、吉田さんと険悪な関係になるもののゆりが仲裁することで三人の関係を築くことができた(喪74)

吉田さんと関係が築けたことで智子・吉田さん・今江さん三者の交流が生まれた(喪98)

吉田さんが今江さんと知り合えたことで今回一歩踏み出せない智子を後押しし、智子は最後に今江さんへ挨拶ができるようになった。そして彼女に「もう一回」抱きしめられた(本話)

ゆりと関係を築いたことで彼女の友人だった田中真子とも親しくなって一緒に下校することになり、その時の何気ない会話からあの時を思い出して「もう一回」の意味を悟る(本話)

と、蛍輝祭から卒業式までが一連の流れとなっている。

外部リンク

※リンクが貼られていないブログについては削除済み(2024年5月3日現在)のため閲覧できなくなっているが、当時の様子を保持する必要性からリンク先案内は存置とさせていただく。


喪115(前編) 喪116

喪115_後編.txt · 最終更新: by syumote