体の不自由な暗殺者達が俺の命を狙うのはどう考えてもお前らが悪い! その7 の続きです。初めての方は その1 からどうぞ。
父のパソコンからUSBメモリを引き抜くと、俺はそれをポケットに入れた。外はもうすっかり暗くなり、街灯の明かりに照らされたオフィスの窓には強い雨が打ちつけている。友人は不安そうな表情をしていた。
友人「これからどこへ行くの?」
俺「コンピュータ研の部長がこの近くのアパートに住んでいるんだけど、彼女ならこのデータの解析を手伝ってくれると思う。」
そう言うと友人は少し頭をかしげる。
友人「智貴くんってコンピュータ研の部長と知り合いだったの? それは初耳だわ。」