単行本1巻99ページ目(喪7:モテないし何気ない日常生活を送る、「居眠り」)にあるモノローグ。
休み時間に一人でする事もないので、寝たフリをし、先生がやってきて号令がかかると同時に起きる演技をするもこっち。まあ、あまり多くは語らないでおきましょう。解る人には解るんです、解らない方がしあわせですが。
単行本1巻73ページ目(喪5:モテないし宿る)にあるモノローグ。
学校帰りに通り雨に降られて、公園のベンチで雨宿りをするもこっち。そこへ同じく雨宿りをしにイケメンの二人組がやってきます。野外とはいえ狭い空間でイケメン2人 vs もこっち1人、という突然の構図に戸惑うもこっちですが、そんなもこっちに普通に話しかけるイケメン(金髪)と、それをたしなめるイケメン(黒髪)の会話を聞いて心の中で叫びます。
黒髪「何いきなり話しかけてんだよ 困ってんじゃん」
金髪「ああ? いいじゃん別にどうせ暇だし」
金髪「あれ? もしかして無視されちゃった俺?」
黒髪「やめろよ… 大人しい子なんだろ」
もこっち (違う!! 無視してないし私は大人しくないし 本当は明るくて面白い子なんだ!!)
もこっちの側から見ると、まるでヤクザの追い込みのようにムチと飴の役割分担が完璧に分かれているイケメン2人の絶妙なコンビプレイ(笑)。これはもこっちでなくとも普通の女子ならツラい状況だと思います。
この後、なんとか明るくて面白い子である事を証明しようと色々と考え、汗びっしょりになり、「なんだこの汗!? バスケ漫画か!!」という渾身のギャグを思いついて「面白い女子だと思ってくれるかも」とニヤニヤと笑うもこっち。しかしギャグに至るための前フリがまったく無いので、笑ってもらうどころかギャグと認識さえしてもらえず、涙目になりながら「もういっそ殺してくれ」と続きます。
そのまま泣き出しそうになってトイレに逃げ込むわけですが、その際にもなんとか面白い事を言おうとするもこっちがけなげでとてもかわいいエピソードです。
単行本1巻60ページ目(喪4:モテないし寄り道)にあるモノローグ。
夏休み前の一学期最終日、学校帰りにクラスのみんながカラオケに行くというのに誘ってもらえなかったもこっち。女子高生になったら友達と学校帰りに色々と寄り道をしようと考えていたもこっちは、ひとりでも気軽に楽しめる場所としてとりあえずブッグオブ(ブックオフ)で立ち読みをする。ウシジマくんらしい漫画をはじめ20冊ほど立ち読みで読破したもこっちは、一休みするために一人でワクドナルド(マクドナルド)に入ってハンバーガーを購入。
ハンバーガーひとつ注文するのでさえ顔を赤らめて恥じらうもこっちの絵がかわいいですが、久しぶりに食べたハンバーカーの美味しさに感動して満足感に浸ります。
「ハンバーガーなんて小学生以来だけどこんなにうまかったっけ? こんな物 子供かバカの食べ物だと思っていたのに…!」
-食後-
「なんだかんだで一人でも楽しいじゃないか。そりゃまあ友達とか男子とか一緒ならもっと楽しいだろうけど…」
「なんつーか… これからっしょ」
ファストフードって子供の頃は親に連れられて食べに行くものですが、学生や大人になると友達とおしゃべりしたり時間を潰したりしに行くものなんですよね。値段的に決して安くはないし、腹を満たすだけなら立ち食い蕎麦とか牛丼の方が安くて美味いというのは、完全にぼっちの思考パターンだと自分でも思います。
それはさておき、一人ではあるけど念願の寄り道を達成して満足感に浸るもこっちですが、このあとカラオケ帰りのクラスメートがやってきてピンチに陥ります。その後、髪型をかえた上に変顔をしてクラスメートから気づかれるピンチは切り抜けますが、弟の友達から「超ブス」と言われてヘコみます。もこっちの幸せは長くは続かないのでした。
単行本1巻49ページ目(喪3:モテないし昔の友達に会う)にあるセリフ。このあと「だからゆうちゃんも頑張って!!」と続くわけですが、もこっちにしては珍しく感情のほとばしる熱いセリフ、そして他人を思いやるセリフ。
高校デビューを果たしたはずのゆうちゃんだけど、何やら悩みを抱えてそうな感じ。女子高生になればそれだけでモテる、そうでなければ見た目がよければモテる、と色々と(おかしな)努力を続けるもこっちですが、美少女に生まれ変わったはずのゆうちゃんがどこか寂しそうな発言を繰り返すのを見て、別れ際にこのセリフを言います。一種のシンパシーでしょうかね。「でもでもそれでも頑張ってるし!!」という繰り返しの部分がとても良いと思います。
でもそんなもこっちの気持ちは、そのあとの「高校で初めてできた彼氏とケンカしたくらいで何落ち込んでたんだろー」というゆうちゃんの空気を読まないセリフでぶち壊されます。そして元気に手を振るゆうちゃんの言葉を無視して「ヤンデレ男子 言葉責めCD」の世界に逃避するもこっち。ゆうちゃんも自分と同じような悩みを抱えていると思っていたら、悩みの次元がまったく違っていたというこのギャップ感。もこっちが可哀想すぎて笑い萌えます。
単行本1巻42ページ目(喪3:モテないし昔の友達に会う)にあるモノローグ。中学時代のオタク友達のゆうちゃんに久々に会ったら、ゆうちゃんは高校デビューを果たして美少女に生まれ変わっていた。その点については何の説明もなく、そのまま駅前のカフェ (スターバックス?) に二人で入った時に、ゆうちゃんが「モカフラペチーノ」を注文し、その商品名がよく解らずに気後れしてしまうもこっち。
でも中学時代はもこっちと同じく地味だったゆうちゃんが、いったいどのようにして高校デビューを果たしたのかとても気になる。ゆうちゃんは「周囲が派手だったから、浮かないようにコンタクトにした」としか言っていないが、もちろんそれだけじゃないと思う。もこっちが色々と(おかしな)努力をしながらも失敗し続けているだけに、成功者であるゆうちゃんをどこか憎めない感じが私はします。