特別編2
| 収録巻 | 4巻 |
| 英題 | Special chapter 2 |
| ページ数 | 8 |
| 初出 | 2012年12月20日 |
12月23日の様子を描いたエピソード。本話終了後は翌日のクリスマスイヴのエピソード(特別編)へ続く。
二学期終業式が終了したことで黒木智子は帰宅しようとしていたが、クラスメイトの岡田茜がクラス全員にプリントを配布し、12月23日にクラスのクリスマス会を行うので来れる人は来てほしいと呼びかけた。帰宅した智子はそのプリントを机の上に置いていたが、彼女の部屋を掃除中にプリントに気付いた智子母は、その日の晩に智子へとあることを尋ねた。
まあ24日以外なら空いてるからいいよ 24日以外なら!(清田良典)
うん……まあまあ楽しかったよ(黒木智子)
本話は前年の特別編と同じく12月の第三木曜日に公開されたが、本話は「あらすじ」の項目で触れた通り特別編の前日を描いたエピソードとなっている。
本話にて、リア充グループの一員で前髪を上げている女子生徒が配布したクリスマス会の告知プリントから、彼女の名字が「岡田」であることが明らかになった。また、同プリントには彼女の連絡先としてMIXI・LINE・スカイプが記載されており、日頃よりコミュニケーションツールとして活用していることが窺える。
清田くんの発言(上記「名言」の項目を参照)とそれに対する岡田さんのリアクションは、彼に交際相手がいることが推測できるような描写となっているが、この描写は新年早々に彼が辿ることになる展開の伏線となっている。詳細は次話(喪33「めでたい」)のページを参照のこと。
テキストのみの会話描写のため本人は登場していないが、クラスメイトに「タケト」と呼ばれている人物がいることがわかる。
根元陽菜は智子がクリスマス会へ来なかったことをしっかり覚えていたようで、2年次に大隣凪より打ち上げの告知があった際の智子との会話でそのことについて触れている。この時の智子は内心では「いや… 行ったけどな…」と思いつつも返答するまでには至らなかったが(喪119)、3年次にクリスマス会の話題になった時に智子からこの日の一部始終を聞かされたことで、根元さんは「智子が来なかったわけではなく実際には来ていたが、みんなと会うことがないまま去ってしまった」という事実を2年越し1)で初めて知ることとなったため、呆然としてしまった(特別編25(仮)2) )。
岡田さんが配布したクリスマス会の告知プリントには会場が「焼肉 肉角」(言及のみ)と記載されていたが、集合場所がJR海浜幕張駅の駅前だったことから、店舗名は駅南口にある焼肉 牛角 プレナ幕張店(千葉市美浜区)がモデルになったと考えられる。
根元さんと岡田さんが待ち合わせ場所にしていた「三分割された大きな石のモニュメント」はJR海浜幕張駅南口広場に実在しており(モニュメントについては特別編25(仮)のページを参照)、3年次の智子の回想シーンでも描かれている(特別編25(仮))。その後ろに描かれているものはGoogleマップのストリートビューにてポールと「ようこそ幕張へ」と記載されているフラッグであることが確認できる。また、更に後ろに描かれている建物は三井アウトレットパーク 幕張(千葉市美浜区)である。
机の上に置かれていたソフトケースをよく見てみると『畜生の森』というタイトルが記載されていることがわかるが、そのタイトルとソフトケースのデザインから、2012年11月に発売され大ヒットとなったニンテンドー3DS用ソフトの『とびだせ どうぶつの森』3) (任天堂)がモデルになったと考えられる。