モテないしとある秋の一日
収録巻 | 9巻 |
英題 | I'm not popular, so a certain day in autumn… |
ページ数 | 12 |
初出 | 2015年9月3日 |
「今日も一日がんばるぞい」と意気込む智子だったが、歯を磨いている最中にとある出来事が起こってしまう。
「会話のネタ」の続き。昼食時、智子はゆりと真子との会話で朝に仕入れたネタを披露するべくベストなタイミングを伺っていた。そして体育の授業でテニスについて言及された時にとある話題を切り出した智子だったが、それを聞いた二人の反応は…?
図書室で『学年ドベのギャルが1年で偏差値50上げてKO大学に合格した話』という本を手に取った智子は、自分だったらどんな本になるのかを想像していたが…。
女子トイレで根元陽菜と遭遇した智子は、彼女から背中をかいてほしいと願まれる。そして背中をかかれている根元さんは…。
「標的」の続き。つぐちゃんから「みんなでちゃんとやらないと いい思い出にならないよ」と言われてしまった智子は、過去の体育祭の思い出を振り返るが…。
下校時、キャラクターもののハンカチが落ちているのを発見した智子。その持ち主は吉田さんだったが、智子はハンカチを返す時に余計なことまで大声で話してしまったばっかりに…。
就寝前、ここ最近は学校でいろんな人たちと会話している気がした智子はとあることにも気付く。
※上記各短編「登場人物」の項目を参照。
原始人はそこ座らないでもらえる その場所文字が読める人が座る場所だから(黒木智子)
みんなでちゃんとやらないと いい思い出にならないよ(つぐちゃん)
なんだあたしがこういうの持ってちゃ悪いのか?(吉田茉咲)
扉絵の保健ニュースの発行元「少女写真新聞」は、レイアウトやネーミングから「少年写真新聞社」が元ネタだと思われる。なお、保健ニュースとは学校などの教育機関や公共機関で掲示されている紙面のことで、健康情報1)を写真を用いながらわかりやすく伝えていることが特徴。
「始まりの朝」にて智子が発していたフレーズは、4コマまんが作品『NEW GAME!』(得能正太郎)の主人公である涼風青葉が発していたフレーズが元ネタだと思われる。ちなみにこのフレーズはインターネット上で人気となった結果、作品そのものも話題となり人気へと繋がったエピソードがある(詳細はリンク先を参照)。
智子は修学旅行後にゆりから誘われる形で真子も含めた三人で昼食を摂っていたが(喪82)、「会話のネタ」での智子のモノローグから、この時点では三人での昼食は単発イベントだったことが窺える。
「モデル」にて智子が手にしていた本は、タイトルの類似性から2013年に発行された『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴)が元ネタだと思われる。同作品は坪田氏の教え子の実話(ノンフィクション)で、当時は話題になった。また、2015年には『映画 ビリギャル』のタイトルで実写映画化もされている。
「BBQ」にて小宮山さんの友人(伊藤光)が彼女を「こと」と呼んでいることが判明した。また、彼女たちが所属している2年6組ではクラスイベントでBBQが行われることや、クラス内のLINEで情報共有されていることがわかる。
「標的」にて智子のクラスメイト(委員長男子)が初登場した2)。
「イメージ」にて吉田さんがキャラクターもののハンカチを愛用しているという意外な一面が判明した。彼女のこの特徴は本話以降もちょくちょく描かれるようになる。また、この時の女子生徒2名の会話から吉田さんが周りからどのように思われているかがわかる。
学校生活の一コマ。掲示板の保健ニュースを見る智子、クラスで勉強をする智子、体育倉庫でしゃがみながらボールを拭いている智子