モテないし文化祭までの毎日(前編)
収録巻 | 20巻 |
英題 | |
ページ数 | 10 |
初出 | 2021年5月20日(アプリ) |
蛍輝祭(文化祭)開幕までの登場人物の学校での日常を描いた短編回。
二木四季を探しながら映画のアイデアを探していた黒木智子と田村ゆりは自動販売機の前で吉田茉咲に出会った。杏奈と麗奈は来ていないという。しばらく3人でのんびりしているうちに話題が将来(酒とタバコ)の話に。
智子と平沢雫が昼食を食べている時に文化祭が話題になった。雫のクラスはこの日のホームルームで出し物を決めるという。智子が雫にクラスの出し物の案を出してみればと勧めた結果…
※本項目では上記以外の登場人物を挙げる。
野球部マネージャー(扉絵)
こうやってたむろするチャンス 吉田さんいないと無理だし(黒木智子)
マイ娘【ダァータ】(根元陽菜)
本話および次話はガンガンONLINE初出時では前・後編の2話構成になっていたが、単行本20巻には前・後編を一本のエピソードとしてまとめた喪192として収録されている。
扉絵にて智子が映画の脚本を考えていた場所は、かつて(喪19)「お昼休みの自分の居場所」として勝手に利用していたこともあった屋上出入口前である(場所の詳細は原宿教育学園幕張秀英高等学校#屋上出入口前を参照)。また、本項目に関連して、単行本20巻の中表紙では脚本執筆場所として使うために準備していると思しき智子の様子が描かれている。
「先輩」にて智子が1年次の回想時に発言していた「別の高校の友達」と「前の生徒会長」は成瀬優と今江恵美をそれぞれ指しており、特に後者に関しては風船を手にした着ぐるみを思い浮かべていたことから、智子にとって未だに忘れられない大切な思い出となっていることがわかる(詳細は喪21・115(後編)を参照)。
「油断」にて根元さんが発言した「マイ娘【ダァータ】」は、直前の智子の発言である「マイサン」を受けて、son(息子)に対応するdaughter(娘)を反映させたものだと思われる。
「先輩」の冒頭で雫が通話していた相手は、喪216(前編)#研究ノート「里崎希心と平沢雫の関係について」において考察されている通り里崎希心だと推測されるが、後にきーちゃんが蛍輝祭開幕前日に平沢家へ一泊するエピソード(24巻おまけ「前乗り」)が描かれた際に彼女は「無理言って泊めていただきありがとうございます」と礼を述べており、雫も「でも電話でずっと言っていたけど」と発言していたことから、通話時に「お願い」しようとしていたことは、平沢家への宿泊希望だと考えられる。
屋上出入口前で一人映画を執筆中の智子と階段下の野球部のマネージャーと元野球部員たち。