原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で、黒木智子3年次の蛍輝祭では文化祭実行委員長を務めている(喪215)。開幕時の自己紹介という形で本名は判明しているが、学年および所属クラスは明らかにされていない。なお、元生徒会メンバーで先代の生徒会長兼文化祭実行委員長だった今江恵美との関係性については作中では言及されていないが、涌井さん本人も生徒会メンバーの可能性がある(詳細は研究ノート)。

髪型は黒髪のセミロングで、目は描かれていない。今江さんと同様にネクタイをきちんと結んでおり、標準と思しき黒のハイソックスを着用している。

蛍輝祭のオープニングイベントでは進行役としてアナウンスや幕間のMCを担当しており、笑顔と明瞭かつ場の雰囲気を上げるようなトークが相まったからか、イベント終了時にはかなり盛り上がっている様子が見られた(喪217(中編))。また、合間には片手を上げるポーズも取っていたことから(喪215・217(中編))、ノリの良い性格であることが窺える。

オープニングイベント中、3年5組映画『こういう青春』(黒木組)の尺を満たせなかったことが原因で時間調整を余儀なくされたものの、涌井さん本人は全く動じることなくクラスや部活動の出し物をアピールするためのCMタイムを設け、飛び入りでの参加を募っていたことから(喪217(前編))、アドリブ力にも長けている模様。

喪162? 喪215 喪216(後編)(アナウンスの声) 喪217(前編) 喪217(中編)

涌井さんは喪162が初登場の可能性があるため(研究ノート)、便宜上登場回の項目に?付きで記載することとする。

苗字の由来とされる涌井秀章投手は、千葉ロッテマリーンズに2014~2020年の6年間在籍していた。なお、喪215が公開された2023年時点では中日ドラゴンズに所属している。

また涌井選手がロッテに移籍した2014年、当時のTwitterにて「今後わたモテに井上、涌井、吉田といった名前のキャラが出る事はあるんでしょうか?」と聞かれた作者は「涌井とかだとレギュラーキャラになりそうな名前なんで逆に使わないかもしれませんね」と答えている。(谷川ニコTwitter)

涌井さんが初登場したのは蛍輝祭1日目のオープニングイベント(喪215)であるが、前述した彼女の特徴が第2回七夕祭り(喪162)で智子と会話していた生徒会メンバーの女子生徒の特徴と酷似していることから両者が同一人物である可能性がある。また、喪162が公開された2019年8月1日の時点では苗字のモデルとされる涌井投手がマリーンズに在籍中であったこともふまえると、同話の段階では本名不詳の生徒会メンバーとして登場したものの、苗字の件を含めてキャラ設定の構想がある程度なされていたことが窺える。