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喪35
モテないし弟を気遣う
基本情報
| 収録巻 | 4巻 |
| 英題 | I'm not popular, so I'll mother my brother. |
あらすじ
ある日の朝、出かけようとした黒木智子は智子母から黒木智貴の高校受験の願書を投函する様に頼まれた。受験先が県外の埼玉県だったため、訝しがる智子。
一週間後、智貴は原宿教育学園幕張秀英高等学校への推薦入学が決定した智貴友人1から「原幕来いよ」と誘われるが、原幕の推薦入試を見送り埼玉私立浦和東南高等学校を受験することを伝える。その理由は智子が原幕に在籍しているからであった。
その頃、願書を投函し忘れたことに気付いた智子は顔面蒼白になる。受験票が送られてこないことに疑問を感じた母からの追求に対して開き直ってしまい、こっぴどく叱られてしまった智子は智貴に、出願期限を超えてしまったために浦和東南の受験ができなくなってしまったことを泣きながら伝え、謝罪した。事情を説明するという母の提案をあっさり断った智貴は結局、一般入試で原幕を受験することを決める。
後日、さすがに責任を感じた智子は智貴に許してもらおうと再度謝罪するが、智子に対して何とも思っておらず、本当は原幕に行くつもりだったと智貴から伝えられた途端、手のひらを返す様な態度に出た智子はしばらくの間、口をきいてもらえなくなってしまう。
登場人物
名言
いや…まぁ何も なければ俺だって 原幕に行くんだが… 何もなければ!!(黒木智貴)
出し忘れたけど それがどうかしたの?(黒木智子)
別にねーちゃんに対して なんとも思ってねーよ 本当は行くつもり だった高校【ばしょ】に 行くだけだよ(黒木智貴)
補足
本話にて智子が在籍している高校の名称および通称が判明した。また、智貴友人1の発言からサッカーが強い高校であることもわかる。
作中、受験や合格発表などの描写はないが、喪41や単行本5巻の表紙から智貴が無事原幕に入学できたことが確認できる。
さいたま市浦和区(旧:浦和市)には私立高校が存在しないため、浦和東南のモデルを推測することは難しいが県立・市立の3高校はいずれもサッカーの古豪・強豪校で、サッカー選手のOBを多数輩出している。
作者インタビューにて読者からの反響で特に印象に残っていることとして本話が挙げられた。智子が智貴の願書を投函し忘れた行為については打ち合わせの時点で担当から「クズすぎる」と言われていたにもかかわらず、別に大丈夫だと思って発表した後、まさか読者から「本当にクズ」だと言われてしまうとは思わなかった(原作担当)・そういう反響のおかげで本作品が続けてこられた面もあるのでいい反響にせよ悪い反響にせよありがたい(作画担当)とコメントしている(『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 公式ファンブック 喪』152ページより)。
扉絵
媚びへつらうような笑顔を智貴に向ける制服の智子と目をそらす学生服の智貴
