私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小冊子付き特装版 20巻
前置き
昨日9月10日、ワタモテ特装版コミック20巻 が発売されました。
前回の18巻特装版と同じく、Amazonで紙の書籍が入荷待ち発送になったり各所掲示板での感想書き込みが盛り上がったりしていて、一時の熱狂は去ったもののワタモテの人気はまだまだ根強いなと感じています。
という事で早速私も20巻の特典小冊子を読んだ感想というかあれこれ考えた妄想を語っていきたいと思います。ブログをやってるとネタバレを気にせず好きなだけ語れて良いですね。
ヤンキーになって一年…
18巻の特典小冊子に収録された「もしモテないしヤンキーになってたら…」の続編のIFストーリーですね。
1年間吉田さんを始めとするヤンキーグループに属して、原付バイクの2人乗りをしたり焼芋を焼いたり、本編の1年生もこっちと比べるとだいぶ高校生活を楽しんでる感じがしますけど、その代償として留年しそうになるほど学校の成績が下がっています。
ヤンキーもこっち曰く「ヤンキーのくせに勉強してたとかマジ クソダセー」との事ですが、自らヤンキーになってもヤンキーに対する偏見がなくならないってのが面白いですね。
ただ考えてみると、このIFもこっちが一番将来クリエイティブな仕事に就きそうな気がします。
というのも、この成績だとおそらく留年はしなくても2年・3年は他のヤンキーグループのメンバーと別のクラスにさせられる可能性が高いですよね。となると昼休みや放課後はともかく、授業中のもこっちは本編2年初期の吉田さんみたいに孤立する事になります。
クラスから孤立し、かつ真面目に勉強に取り組む訳でもないもこっちは、本編1年のもこっちの様に授業中は自分の妄想をノートに書き留めたりして過ごす事になるでしょう。それが2年も続けば、より小説に近いものを書いたり、もしかしたら漫画の様なものを描き始めるかも知れません。
卒業が近くなると本編の吉田さんの様に進路に悩む事になりますが、進学する事もできず、かつ就職したくもないもこっちはモラトリアムを求めてアルバイトをしながら作家や漫画家を目指すという第3の選択肢を選ぶような気がします。
数年後にはマンガアプリで独特の作風のギャグ漫画を連載しているかも知れません。
キバ子グループに入ってその後
18巻の特典小冊子に収録された「もしモテないしキバ子グループに入ってたら」の続編のIFストーリーですね。
前回はキバ子グループが崩壊して本編と同じくゆりちゃんや真子っちと仲良くなって終わってましたが、2年のクラス分けで離れ離れになり、結果同じクラスのサチとまたつるむようになってるもこっち。
それなりに外見を気を使う生活を1年続けたのか目の隈が無くなり、髪のツノもほとんど目立たなくなり、サラサラセミロングの美少女になっていますが、内面は変わってないというか人付き合いが上手くなってる分だけストレスを貯め込んでいる様に見えます。
早々にキバ子グループが崩壊していた18巻の続きというよりは、1年次にキバ子グループが崩壊せずに南サチゆり真子との付き合いを続けたIFの世界の続きと考えた方が私はしっくり来ますが、とりあえずそこは置いておきます。
でしばらく後にスマホで漫画を読んでる所を雌猫組の大隣凪ちゃんに誘われて凪のグループの一員となる訳ですが、この世界のもこっちは人付き合いが上手くなってる分だけ行動が受け身になってるからストレスが貯まるんでしょうね。
それこそ18巻のもこっちはサチに対して「特徴のない顔」とディスる事ができていましたが、おそらく2年のもこっちはできなくなっていると思われます。
凪のグループに所属した事で、いずれ自分を偽らず他のメンバーと打ち解けられるかどうかは微妙なラインですね。今回登場していませんが、仮にこのグループにもうっちーがいたら普通の友人として、もこっちが他のみんなと打ち解けてない事に気づいてなんとかなると思います。
ご存じの通りうっちーは誰にも遠慮せずに物を言う事ができますからね。うっちーにあれこれ言われたもこっちが言い返してるうちに本来のもこっちのペースを取り戻していくでしょう。おそらく親友と言って良い仲になるんじゃないですかね。
うっちーがいない世界の凪グループだと漫画という共通の趣味で凪と仲良くなれるかも知れないという期待はありますが、どうでしょうね。
一部掲示板で言われるように凪ちゃんがBL好きなどの濃いオタクである事を隠しているとかだったら、その事に気づいたもこっちがそれを指摘する事で次第に仲良くなる展開があるかも知れません。この場合重要なのはもこっちが凪の弱みを握るというか、共通の秘密を持つことで、もこっちが気おくれする事なく自分を出せるようになる点です。
結果BLに目覚めるもこっちというのは私はちょっと想像できませんが、それだけにそういうもこっちも見てみたい気もします。
陽キャでモテるしぼっちになる
18巻の特典小冊子に収録された「もしトップカースト女子になったら……」の続編のIFストーリーですね。
2年間加藤さんのグループに所属し、陽キャリア充生活を送った結果なぜか身長まで伸びてるもこっち。
本編1年の時にコンビニで読んだ雑誌に「SEXするとホルモンが分泌されて~」というのがありましたが(喪6)、まさか身長まで伸びるとは…。
それはさておき、このエピソード最大のポイントはなんと言っても陽キャもこっちとは逆に2年間ぼっち生活をしていたであろう陰キャもこっちと遭遇する(あるいはその幻影を見る)シーンですね。
1年の時には陽キャリア充生活を送っている自分にとまどいを見せていたもこっちですが、3年に進級した陽キャもこっちは本来の自分を見ても自分とは気づかず、ナチュラルに見下してしまっています。
このぼっちを見下す様になってる点が、逆に加藤さんや美保ちゃんの様になる事はできなかったんだなという悲しみを誘います。
この辺さすが谷川先生というか、本当に絶妙ですね。いわゆるキョロ充という訳ではなく、誰から見ても陽キャリア充と言って良いのに、それでもやっぱり加藤さんや美保ちゃんとは違うという。
あと陰キャもこっちに話しかけようとする際に「アニメ ゲームとか オタ趣味ないがっかりぼっちはやめろよ」というのは単純に共通の趣味を持った友達が欲しいという気持ちの表れでしょう。
もし仮に加藤さんつながりで凪ちゃんと知り合う事ができたら良い友達になれるかも知れません。というかこの陽キャもこっちは加藤さんグループより雌猫組の方が合ってる様な気がします。
まあでも、違和感を感じつつもそれなりには高校生活を楽しんでいるみたいなのでこれはこれで悪くないのかなと思います。
とはいえ、もこっち本来の性格として刺激に飢えてる点は変わってないと思うので、大学入学後に悪い男に騙されそうな危うさがありますね。加藤さんと一緒に青学に入ってたらしばらくは心配いらないと思いますけど。
逆に2年間ぼっちで過ごしたもこっちの高校生活はどんなものだったんでしょうね?
修学旅行でゆりちゃんや吉田さんと友達にならずに3年生になったもこっち。3年生になっても学校の非常階段で隠れるように昼休みを過ごすもこっち。
…このストーリーめちゃくちゃ読んでみたいですね。このもこっちだけはファンの想像ではなく谷川先生の描いた漫画で読みたいです。いずれまた特装版か何らかの形でそのIFの世界も描いてもらいたいですね。
モテないし人気投票
ガンガンONLINEで行われたキャラクター人気投票の結果を受けて描かれた漫画です。
まず清楚なアイドル風の衣装を着たもこっちがかわいい。あとゆりちゃんからナチュラルに裏切り者扱いされてる真子っちで笑いましたw
さらに前回もそうですけど相変わらずきーちゃんはイッコ先生が好き勝手やってて面白いですね。もこっちの想像の中のきーちゃんはなんでもありなので、そりゃイッコ先生も好きなコンビにもこっちときーちゃんを選びますよね。私も好きですけど。
あとは妙に男前な表情の紗弥加にイラついてそうな朱里ちゃんで笑いました。
ちなみに私自身は人気投票に関して特に語る事はありません。投票はしましたが1位以外誰に投票したかも定かではないので。
個人の1位は当然もこっちで、コンビの1位はもこっちと智貴(普通に仲の良い姉弟として昔から好き)にした事は覚えています。
他の人の感想を読むのは楽しいので、また何かの機会に何らかのファン投票企画をやってもらいたいとは思っています。
結び
という事でワタモテ20巻特装版の特典小冊子を読んだ感想は以上です。
いやあ面白いですね。前回より少しシリアス寄りになった分、漫画では描かれてない部分での人間関係の変化に対する考察というか妄想がはかどります。
記事として適当な長さにまとめましたが、他にもゆうちゃんやこみちゃんとの関係はどうなっているのかとか、もこママや智貴との関係はどうなのか、今江先輩とは出会ってるのか出会ってないのかとか、ネモや清田くん達との関係はどうなっているのかとか、おそらくいくらでも語れてしまうという人は私だけではないでしょう。
前から言ってる様に私は他の人の感想を読むのも好きなので、どこかで何らかの形で書いてもらえれば多分読みます。
なんにしろまた特装版を出して欲しいですね。今度はボイスドラマCDとか付けてくれても良いのよ、値段は2800円(amazonで軽く調べた相場がこれくらいだった)くらいでどうですかね?
あらためて、20巻を読んでみて
ネモが憧れた、もこっちとこみちゃんの本音の付き合いの変形がサチとキバっちの流れなんだと再確認
ただ、純粋さに欠けた二人なので毒がきついけど
小冊子の陽キャもこがすでに経験済みなのをどう受け止めれば良いのか判らなくて…
今じわじわ胸に溜まってきてますが
前回のもしもシリーズの一年後が有るとは思ってなかったので
私はまだ消化しきれてません
人気投票はしませんでした
もこっちの写真を撮ったぼっち卒業生がイケメンになってカップルになる
なんて妄想を投票してもしょうがないし…
お言葉に甘えてコメントさせていただきます。
トップカーストもこっちは明日香や美保のようにはなれなかったんだなと言う見解ですが、そもそもどのもこっちも性格の根底にあるちょっとゲスい部分みたいな点では変わってないと思ったので、そこはあまり気にならなかったですね。
ただ本編のもこっちがゲスくてバカな事考えてるなりに、今江先輩の薫陶を受けたりして、内心ではビッチだと思いつつも雫の心の支えになれているように、明日香や美保、風花の影響を受けたあの世界のもこっちも、あの後実際にダサくてイケてない女生徒(一瞬交差したもう1人の自分とかでなく実在の存在だったとして)と接触してたとしたら、内心では色々と思ったり軽くイジったりしつつも、結果としては中々良い出会い(ぼっちの生徒にとっての救い)になり得た可能性もあったのではないかなと個人的には思いました。
匿名さんのコメントを読んで自分の考えを今一度整理したので返信します。
まず前提として私は加藤さんや美保ちゃんをトップカーストとは思ってないんですよ。本人たちもそんな風に思ってないでしょうし、おそらくもこっちや南さんらの一部を除くほとんどのワタモテキャラもそんな風に彼女たちを見てはいないでしょう。
だから陽キャリア充もこっちはアンデルセン童話における「みにくいアヒルの子」の様に私には見えるんですね。
本当は白鳥なのにアヒルの群れで暮らしている事が陽キャもこっちの違和感の正体です。自分はアヒルだと思い込んでいるのでみにくい白鳥の子をバカにしていますが、それでいて美しい白鳥への憧れが胸のドキドキとして表れています。
念のために言うと、白鳥もアヒルも実際は同じ人間ですので区別する理由もなければ違和感を感じる必要もありません。
おっしゃる通り一連のIFストーリーには人の根っこの性格はそう簡単には変わらないというテーマがあると思います。私が悲しみを感じるポイントはまさにそこで、陽キャもこっちがこのまま変わらないとしたら一生違和感を抱えていく事になりかねません。
階段に現れた陰キャもこっちはさしずめ白鳥のお母さんと言った所でしょうか。匿名さんは陽キャもこっちが陰キャもこっちを救うという考えのようですが、私は長い目で見た場合救われるのは陽キャもこっちの方だと考えます。あるいは両方というのが簡潔な表現でしょうか。
上でも書いたとおり陽キャもこっちはこれでそれなりに高校生活を楽しんでるみたいなので救うというのは少し大げさですかね。
10年近くもこっちを見守ってきた者としてつい余計な親心が出てしまうというか、今や心配する必要のなくなった本編のもこっちと比べて、この陽キャもこっちにはなんとか助けてあげたいという気持ちになってしまうようです。
あのもこっちは醜いアヒルの子のように今後も違和感を抱きつつ生きていくのではないか、それが可哀想に思うという説明を受けてなるほどそう言う考え方もあるかと納得しました。
自分はこれで良いのかと言う気持ちでの負担はキバ子グループに入ったもこっちの方が大きく取り上げられて居た事と、陽キャなもこっちの方に関しては本人が思えばさっきの奴にもこんな未来があったかもしれないのかと考えながらもなんだかんだで満面の笑みを浮かべてた事もあって、正直そこをあまり重視してませんでしたね。
ただやはり私はどちらかと言えば周りに合わせる事は覚えたけど気の置けない友人が作れなかったセミロングのもこっちの方がそう言う意味では気になりました。
こちらのもこっちはゆうちゃんが悩んでいる時に当たり障りのないアドバイスしか出来なくて、段々とフェードアウトしてしまったんじゃないかとか、こみさんとも本編のような付き合いではないでしょうし、弟の部屋に乱入して馬鹿な事を言ったりしないんだろうなとか色々考えてしまいましたね。