久しぶりに特装版が発売されるし、前回の特装版付属のワタモテアニメ第13話を再評価してみよう

前置き

来る7月10日、ワタモテの単行本としては実に6年ぶりとなる 特装版コミック18巻 が発売されます。

なのでこの機会に前回の 特装版コミック7巻、とくにその付属のワタモテアニメ第13話となるOVA「喪13 モテないし、謎めいてみる」の再評価をしようじゃないか、というのがこの記事の趣旨です。

熱いうちに打たれなかった鉄

特装版7巻が発売された当時、その付属のOVAについてネットで語られた評価はおおむね「期待していた小宮山さんの出番が少なく、新キャラの男子の出番が多くてがっかり」という事に集約されるかと思います。

私モテアニメ 第13話 OVA「モテないし、謎めいてみる」を見た4chanの反応

私もこれについては無理のない評価だとは思いますが、ワタモテアニメのTV放送が終わってから特装版7巻が発売されるまでに約1年のブランクがあり、その間に原作漫画ではもこっちが2年生に進級し、ゆうちゃん・小宮山さん・根元さんなど他の女子の出番も増えて、次巻となる8巻では修学旅行が始まるという流れの中で発売されたのがこのOVAという事には留意したいと思います。

あくまで仮定の話ですが、アニメの企画が立ち上がった時からこのOVAが作られることが決定していて、TV放映終了のほぼ同時期に発売された5巻の特典として付属されていたのならまったく違った評価が得られた可能性も高いのではないかと思います。少なくともアニメだけを見れば全12話のプラスアルファとしての第13話はそこまでの低評価をされるべき話とは思えません。

青松くんは智子の初恋の相手説

ここからOVAの内容についての再評価に入ります。そもそもこのOVAで語られたストーリーとはなんだったのか、私は主人公である黒木智子が中学時代に体験した、およそ恋とは呼べないような不器用な初恋をギャクを交えて描いたのがこの喪13だったのはないかと思っています。

私がそう思ってるだけで、確かな根拠がある訳ではないんですが、一応私がそう思う理由をいくつか説明していきます。

理由その1 アニメ13話のストーリー原案は谷川イッコ先生である

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https://twitter.com/takawoy/status/524909383017168897

こちらはワタモテアニメの脚本を担当した吉岡たかをさんのツイートですが、OVAのアニメ13話で描かれた話の元となる原案は谷川イッコ先生が考えられたものだと言う事がわかります。

理由その2 公式ファンブックの谷川先生のインタビュー

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こちらの画像は ワタモテ公式ファンブック の148ページに掲載されている谷川先生のインタビューからの抜粋です。

「もこっちに初恋はあったんですか?」

という問いに対しての答えが

「もしかしたらどこかで漫画にするかも知れません」

ここから少なくとももこっちは過去に初恋を経験しているという事が推測できます。

理由その3 学校の屋上で繰り返される男女の逢瀬

アニメ13話で描かれたシチュエーション。学校を舞台にした恋を描くには少し定番すぎるほどで、主役がもこっちでなければ誰もが恋を描いた物語だと思うのではないでしょうか。

逆に言うならお約束の恋愛パターンに黒木智子というキャラを放り込んだら一体どうなるのか? というとても興味深い試みが行われたのがアニメ13話なのではないかと思います。

理由その4 谷川先生のサービス精神

上記3つの状況証拠的な理由に加え、最終的に私が訴えたいのは完全に私の主観的な理由です。すなわち、

ファンサービス精神旺盛な谷川先生がOVAの原案だからと言って手を抜くはずがない

谷川先生がファンサービス精神旺盛かどうか、そしてだからと言ってアニメ13話で描かれたのがもこっちの初恋かどうかは確たる根拠のない私の思い込みにすぎませんが、少なくとも特装版を買うファンが喜ぶようなものにしたいと思って原案を考えられたはずだと私は思います。

「もこっちの初恋」、ある種の爆弾のようなサプライズを谷川先生はファンに提示したかったのかも知れません。

私の評価

まあ最終的にもこっちの初恋を描いたという私の推測が仮に正しかったとしても、小宮山さんの出番がもう少しあればよかったという気持ちは私も同じだし、この事をもってアニメ13話は傑作だなんて言うつもりはありません。黒歴史扱いされるほど悪くもないのになーというのが正直なところです。

参考までに6年前に書いた私の感想へのリンクを張っておきます。
https://watamote.com/bbs/comment-page-11/#comment-7182

アニメ第13話の評価が原作に与えた影響

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こちらの画像は上でも言及した公式ファンブックに掲載された描き下ろし漫画からの抜粋です。この漫画のもこっちの台詞はたまに匿名掲示板のファンの人が百合ハーレムと化した(とその人は思っている)ワタモテを皮肉る際に引用されますが、この漫画が描かれる前から匿名掲示板のワタモテファンはこれとほぼ同じことを繰り返し書き込んでいました。

どういう事かと言うと、自分たちの大好きな初期のワタモテのアニメ、ネットではすごく盛り上がったのにその円盤の売り上げが芳しくない事のある種の言い訳として、上の漫画のもこっちの台詞ような書き込みをするファンが多かったという事です。

そこには「自分たちは普通の日常アニメを楽しむような層とは違う」という意識があったように私には思えます。

そのファンをして「こみちゃんの出番が少なくてがっかり」というアニメ13話の評価に原作者のイッコ先生はどう思ったでしょうか?

もう一度いいますが、特装版7巻の次の8巻からもこっち2年の修学旅行が始まります。

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https://twitter.com/harimoguni/status/597421392821243904

こちらの谷川先生のツイートは前に書いた「修学旅行ではもともと、もこっちとこみちゃんが少しだけ仲良くなる予定だった説」という記事でも引用させてもらいましたが、そちらの記事でも書いたとおり、修学旅行が始まった時はもこっちと小宮山さんの交流がメインとなる予定だったのではないかと思います。

それはすなわち、特装版7巻発売時点でのファンの要望でもあったわけですが、修学旅行連載当時のファンの興味はすでに田村ゆりちゃんや吉田さんと言った新キャラともこっちの絡みに移っていました。

当時のワタモテスレはアニメ放送中ほどの勢いはなくても静かな、それでいて熱のある書き込みが多かったように思います。

アニメ第13話の低評価という結果を経て、ファンの興味や関心は移ろいやすいと敏感に察知した谷川先生は予定を変更して田村さんや吉田さんとの交流をメインにお話を再構成し、その結果として修学旅行編は全11話という長編となったのではないでしょうか。その延長線上に、その後のネットでの再びの盛り上がりがあって現在があるわけです。

なので私は何もこの記事でアニメ13話の評価を覆したいとかそんな大それたことは考えていません。初期からワタモテを読んでいる一ファンとしてこの機にどうしても語らずにはいられなかったというのが正直なところです。

結び

という事で今回の話はここで終わりたいと思います。考察とか評論というよりは溜め込んでいたものを吐き出させてもらったという感じなので、自分でも結局何が言いたいのかよくわからない文章になってしまいましたがどうぞお許しください。

それはそれとして、7月10日に発売される特装版コミック18巻に付属の小冊子が今からとても楽しみです。

7巻の時と同じようにまた期待外れだったり、逆に期待以上だったりするのかも知れませんが、そんなことすらもいつか他のファンの人たちと共に語れると思えば、ファンとしてこんなに幸福な事はありません。

なのでみなさん、ぜひ特装版を買いましょう。そして素直な感想を語りましょう。

以上となります。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。


↓ よかったらコメント欄に、「もし次に特装版が発売されるとしたら特典はどんなものが良いか」を書いていってもらえると嬉しいです

久しぶりに特装版が発売されるし、前回の特装版付属のワタモテアニメ第13話を再評価してみよう」への5件のフィードバック

  1. 特装版もよかったが、それより連載の更新頻度をもっと上げてほしい
    最近は(コロナの影響もあっただろうけど)特に間が開きがち
    特装版やらグッズ化もいいけど、まずは本誌の人気維持が肝要

  2. Так себе. Ожидал куда большего. Поставь уже SSL.

    • Спасибо!

      ※こちらはスパムではなくロシアのファンの方のコメントです。

      意味は「(アニメ13話は)期待が高いすぎたせいもあるが、まあまあと言った出来だった。あといい加減に(このサイトを)SSL接続にしろ」です。

  3. 登場したモブキャラのプロフィールとか知りたいですね
    先生のことだから全部設定ありそう

    • ニコ先生たちの負担にならずにファンが嬉しいもの……フィギュア?

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