体の不自由な暗殺者達が俺の命を狙うのはどう考えてもお前らが悪い! その17 の続きです。初めての方は その1 からどうぞ。
今日は9月の第1月曜日、つまり本来なら夏休みが開けて最初の登校日だったはずだ。俺はもう二度と会えないかも知れない昔からの友人の事を考えて一日中憂鬱だった。午後には部長が小さな花のブーケを持って部屋にやってきた。そこらの道端に咲いていた花をつんで来たらしく、おせじにも綺麗とは言いがたかったけど。
部長「あなたが早く良くなるように願いを込めて作った。」
俺がここへ入院してからずっと、部長は月曜日になると必ずこうして花を持って来ては、俺のベッド脇の花瓶の枯れた花を新しい花と取り替えてくれていた。だがこうして花を持って来れるという事は、部長には外出する自由があるという事だ。つまり部長にはある程度行動の自由が許されているという事で、俺は少し安心した。