25巻おまけ
収録巻 | 25巻 |
英題 | Bonus(Vol.25) |
ページ数 | 5 |
初出 | 2024年7月11日(発行日) |
愛する千葉ロッテマリーンズが優勝争いから遠ざかっている現状を心配している小宮山琴美は、「もしマリーンズがリーグ優勝を迎える時が来たのなら…」というシチュエーションで15年後の様子を想像していた。
15年後から更に2年経ったある日。とある違法行為のかどで逮捕され、千葉刑務所(後述)に服役していた吉田茉咲が出所した。そして田村ゆり・智子・吉田さんと共に逮捕されたが先に出所していた田中真子の三人が吉田さんを迎えに来ていた。
※上記「あらすじ」の項目を参照。
神様 あと少しだけ あと少しだけお願いします(小宮山琴美)
ロッテが優勝したら死ぬの?(伊藤光)
私の法廷画じゃねーか!(吉田茉咲)
私も真子の絵を待ち受けにしてる 仕事がつらい時や真子に会えない悲しみもこの絵で頑張れる(田村ゆり)
「15年後」にて、特別編18での智子の想像では交通事故で亡くなっていたために描かれなかった小宮山さんおよび伊藤さんの15年後の姿が描き下ろされた。
「15年後」での小宮山さんの想像では千葉ロッテマリーンズが65年ぶりにリーグ優勝した描写がみられたが、その際に「富杉」という選手が遊撃手を務めていた(この名字の選手はチームには存在しないため、架空の人物だと思われる)。なお、現実世界でのマリーンズがリーグ優勝したのは2005年シーズンが最後となっている。
「17年後」の冒頭3コマ(ただしセリフは入っていない)は、作者からの喪223公開延期についてのお詫びポストに添付されていた画像という形で先行公開されていた。詳細は特別編18のページを参照されたい。
「17年後」では吉田さんは千葉刑務所から出所しているが、現実世界での千葉刑務所は男性受刑者のみが収容されている刑事施設であり、同じ東京矯正管区の管轄内で女性受刑者が収容される刑事施設は県外の栃木刑務所となる。
「17年後」にて、智子とゆりがスマートフォンに保存している吉田さんと真子の法廷画をそれぞれ本人たちへ見せているシーンが存在するが、法廷画は法廷画家が報道機関2)からの依頼で作成しているもので、一般人が目にする機会はテレビのニュース番組やインターネットで法廷画が公開される時くらいしかなく、二人はそこから撮影・保存しているものだと思われる。
「15年後」の「ロッテ65年ぶりのリーグ優勝」は作者の勝手な妄想ではなく、部分的には現実の話である。というのも、ロッテの年間勝率1位でのパ・リーグ優勝、日本一(日本シリーズ制覇)は1974年が最後だからである(千葉ロッテマリーンズを参照)。そうなると、もし今年(2024年に)その条件を達成すれば50年ぶり、15年後に達成すれば65年ぶりの珍事である。
なお、2005年はプレーオフ勝利によるリーグ優勝、日本一で年間勝率は2位。2010年はクライマックスシリーズ勝利による日本一で年間勝率は3位(2010年はリーグ優勝できなかったのに、日本一になった異例の年)。
打者の「山川」はおそらく福岡ソフトバンクホークスの山川穂高。「パ・リーグ 山川」などと検索することで特定可。ショートの富杉(とみすぎ)は実在しないようだが、有力なのは千葉ロッテマリーンズの友杉篤輝(ともすぎあつき)。「杉」という字が含まれる点、一文字違いである点、内野手である点から特定可。
真っ白に燃え尽きた小宮山の元ネタはおそらく原作:高森朝雄(梶原一騎)・作画:ちばてつやによる『あしたのジョー』。
「17年後」にて出所した吉田さんたちが向かった「びっぐドンキ」はハンバーグレストランの「びっくりドンキー」が元ネタだと思われ、作中で描かれた店舗の外観が酷似していることから稲毛海岸店がモデルになったと考えられる。
上記のびっくりドンキー稲毛海岸店をグーグルストリートビューで見ると、店の外に石油の会社、Phillips(フィリップス)66の標識があるとわかる。この会社の名の由来はアメリカ国道66号線(U.S. Route 66)とテスト時の車の速度、毎時66マイルである。ここからは独自研究になってしまうが(ゆえに研究ノートに記したが)、もしかすると作者はこの標識を見て、 喪220(前編)の「犬系」(アメリカンドッグ)のネタを思いついたのかもしれない。というのも、この話でも「Route 66」が出てくるからである。
※フィリップス66の標識は【忙しい人向け】家にいながらびっくりドンキーツアーがしたい というnoteの稲毛海岸店がわかり易い