目次

喪73

モテないし整えない

基本情報

収録巻 8巻
英題 I'm not popular, so I won't groom.
ページ数 6
初出 2015年2月19日

あらすじ

修学旅行1日目の夜。大浴場で入浴していた黒木智子は、根元陽菜が湯舟から上がる様子をまじまじと見つめていたことで自分は下の毛のケアができていない状態だと思い知らされ、スーツケースや部屋着などと同じようにひとり置いていかれていると感じてしまう。ところ変わって「蝙蝠の間」では内笑美莉が隣の部屋へ行っているため不在、吉田茉咲は部屋をひとり出て行き、田村ゆり田中真子からのLINEメッセージを見て不機嫌になった後、部屋を訪ねてきた真子から話があると言われて共に部屋を出て行ったため、智子はひとりぼっちになってしまう。

登場人物

黒木智子 根元陽菜 岡田茜(?) 吉田茉咲 田村ゆり 田中真子 内笑美莉

名言

見た目がヤンキーだし きっとニコチン切れだな… ほんまゴミクズやで……(黒木智子)

あんたらとは極力関わりたくないし思い出も作りたくないんだから気をつけてよ(内笑美莉)

補足

根元さんが湯舟から上がる様子を智子が見ていた件については、3年次に夏コミへ行ったエピソード(喪177(後編)1) )で智子が本人に伝えている(智子曰く「見せつけてきた」)。その際に根元さんは心のなかで「もしかして処理してるとか知ってたの その時!?」と思っていたが、その通りになった。

智子は吉田さんが外出した理由を「たばこを吸いに行った」と勝手に推測していたが2)、実際の理由は本人が口にしていないため不明。

ゆりのルームウェアには「OLIVE db OLIVE」という表記があるが、実際にナイスクラップが展開している「OLIVE des OLIVE【オリーブ デ オリーブ】」という若年層の女性向けファッションブランドが存在する。

真子からの呼び掛けという形でゆりの名前が判明するが、本話の時点ではゆりとうっちーのどちらが「田村」姓なのかはまだ確定していない。なお、真子については本話においても本名が明らかにされていない。

研究ノート

根元さんに声を掛けた女子生徒について

本話冒頭4コマ目で両足だけ描かれている女子生徒が入浴中だった根元さんに「陽菜出よー」と声を掛けているが、根元さんを名前で呼んでいたことから、件の女子生徒は友人の岡田茜である可能性が高い。ただ、岡田さんだと確定できる描写がみられないため、登場人物の項目には(?)付きで記載することとする。

うっちーの想いについて

本話のラストシーンでうっちーは4班メンバーに対しての想いを明らかにしているが、「極力関わりたくない」というセリフから智子・ゆり・吉田さんに対して内心では快く思っていない様子が窺える。これは彼女たちがクラスでぼっち・余り物だということを何らかの形で認識しており、2班で友人たちと五人組が組めなかったから4班にいるだけ(喪69)の自分とは一緒にしてもらいたくないと感じていることが考えられる。ただ、「絶対」ではなく「極力」という表現の通り、うっちーはとある事情により下半身がすっぽんぽんのまま脱衣所から出られなくなった智子に助け舟を出しており(この時、他の二人にはウソを付いている)、困っている人は見過ごせない性格なのかもしれない。ともあれ、今後関係性に変化が生じるのかは気になるところである。

外部リンク


喪72 喪74

1)
単行本18巻には前後編がまとめられた喪177として収録
2)
この時になぜか関西弁を口にしている箇所があるが、千葉県に住んでいる智子が関西弁を用いた理由は明らかにされていない