喪67
モテないし姫になる
基本情報
| 収録巻 | 8巻 |
| 英題 | I'm not popular, so I'll become a princess. |
| ページ数 | 6 |
| 初出 | 2014年10月16日 |
あらすじ
二学期がはじまり、黒木智子は席替えによって窓際の席になった。智子は席替えが無事終わったことに安堵するが、休み時間に携帯型ゲーム機で遊んでいる柿沼くんたち男子オタクグループの様子を見ながら「クラスの冴えない奴らが隅に集まったな…」と感じていた。唯一の話し相手である根元陽菜も席が離れてしまったことで、ひとりで過ごす時間が多くなると予想した智子は、いっそのこと彼らの仲間に入れてもらった方が少しは楽しくなるのかなと考えはじめた。
登場人物
名言
地獄を味わうのは 修学旅行の班決めだけにしたい……(黒木智子)
まぁこいつで姫になれたらゲーム以上のもの貢いでもらえるかもしれんしな…(同上)
やっぱり姫と言ったらニーソだな(同上)
あやうくキモオタの姫になるところだったー…(同上)
補足
智子は夏休み終了4日前のエピソード(喪66)でも修学旅行の件に触れていたが、本話においても彼女が修学旅行の班決めは地獄だと感じている様子が描かれている。その後、荻野先生の提案で智子ひとりだけが班決めするはめになるという、彼女にとってまさしく地獄だと言える展開になるが…詳細は喪69のページを参照。
本話にてクラスメイトの男子生徒3名(柿沼くん・廣畑くん・柿沼友人2)が初登場した。特に柿沼くんはこれ以降の2年次のエピソードにもちょくちょく顔を出し、彼のパーソナリティが少しずつ明らかにされていくとともに、3年次は智子のクラスメイトではなくなるが1)、南小陽メインのエピソードや蛍輝祭(準備編含む)のエピソードを中心に登場し、2年次では関わりがなかった様々な登場人物との絡みをみせるようになる。
本話で柿沼グループがプレイしており、智子も中古で購入したゲーム『大乱闘ガチンコブラザーズ』はタイトルやパッケージデザインから『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』(任天堂)が元ネタだと思われる。ちなみに「ゼロサムとロゼ」というセリフは元ネタゲームの登場キャラクターである「ゼロスーツサムス」と「ロゼッタ&チコ」のことを指すと思われる。参考までに元ネタゲームは本話公開の約一ヶ月前である2014年9月に発売されたばかりで、当時の定価は5,200円(税別)だった。
本話にて智子が中古ゲームを買いに訪れた「GEM【ゲム】」は1年次のクリスマスイヴ(特別編)にも中古ゲームの購入に訪れており(男性店員も同一人物)、彼女が行きつけのショップにしていることがわかる。「GEM」のモデルとなった店舗の考察については特別編ページの研究ノートの項目を参照。
本話では智子母が娘をひらがな表記の「ともこ」と呼んでいる珍しい描写がみられる(普段は漢字表記の「智子」)。
研究ノート
柿沼グループの昼食について
翌日の昼休みに柿沼グループが集まっているシーンをよく見ると、彼らは昼食用に菓子パン一個と飲み物をそれぞれ机の上に置いていることがわかる。ここから彼らが昼食よりもゲームで遊ぶことに重きを置いている様子が窺えるが、柿沼くんや友人2はともかく、グループのなかで一番身体が大きい廣畑くんが菓子パン一個で足りるのかどうかが気になるところである。もっとも、彼が大食いであるという特徴は作中では描かれておらず、意外と小食である可能性も考えられる。
