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喪30
モテないし走る
基本情報
収録巻 | 4巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll run. |
あらすじ
冬休み前最後の行事である全校生徒マラソン大会当日、スタート地点周辺で不満を口にしている男子生徒達を尻目に黒木智子は一人ほくそ笑んでいた。智子はスポーツが大嫌いでいい思い出が全くなかったのだが、マラソンだけは別で得意と感じていたのだ。
中学時代にドベになりながらもみんなから励まされてゴールした生徒がいたことを思い出した智子は、件の生徒を体調管理がなっていないからだと断言し、自身はマラソンに備えて万全を期したこともあり絶対的な自信を持ってスタートに臨んだ。
ところがスタート直後に腹痛に襲われた智子は、それがトイレに行きたくなってしまう方の痛みだと気付く。リタイアしてでもスタート地点の仮設トイレに駆け込もうとしたものの、スタート直後のリタイアはみじめだと感じた智子はリタイアせずに完走を目指すことにし、こうして智子の我慢の限界とのたたかいが始まった。
腹痛の鬼(波)が収まったこともあり、ペースアップした智子は女子の折り返し地点(ゴールまで残り2.5キロ)に到着したが、直後にまた鬼が襲ってきて、とてももちそうにない状況まで追い込まれてしまう。ちょうど見晴らしのよい土手だったので外で用を足すわけにもいかず途方に暮れていたが、アパートを発見した智子は「winwinの法則」としてトイレを借りようとする。
しかし、出てきた住人がイケメン男性だったので羞恥心から音や匂いに気になってしまった智子は緊張で出なくなってしまい、結局水を流すだけに留めてしまう。折角のチャンスをふいにしたことでいよいよ危機的な状況が訪れるが、それでも智子は極力腹に刺激を与えない様にしながら必死にゴールを目指していた。
そして、ゴールに到着後、ようやく真のゴール=仮設トイレにたどり着く智子だったが、そこに待ち受けていたのはあまりにも残酷な事実だった…。
登場人物
名言
出るほうの 痛みだ!!(黒木智子)
あせるな… 本当のゴールは あそこじゃない… その先の本当の トイレ【ゴール】まで…(黒木智子)
もういいよね… 私頑張ったよね… もうゴールしちゃおうかな…(黒木智子)
補足
本話にて智子が「あせるな…」というセリフを発しているカットが、ガンガンONLINEの本作品アンケート案内ページにも使用されている(ただし使用状況に合わせて「その先の本当の トイレ【ゴール】まで…」というセリフが「その先の アンケートまで…」というセリフに差し替えられている)。
扉絵
コンビニの肉まん(?)を食べながら登校、あるいは下校するコート姿の智子