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喪133
モテないしつながっていく
基本情報
収録巻 | |
英題 |
あらすじ
喪132の翌日の昼休み。黒木智子の元に根元陽菜が学食へ誘いに来るが、岡田茜も同席を希望しているといい、岡田さん本人は遠足で迷惑をかけたこと(恐らく喪129の事件)のお詫びとして智子に昼食を奢りたいという。智子は「いや別に大丈夫だけど…」と遠慮しながらも3人で学食へ向かうことに。学食で食券購入待ちの列に並んでいた智子は、偶然にも隣の列に並んでいた小宮山琴美と伊藤さんに出会ったが、そこに根元さんが「せっかくだし一緒に食べない」と2人を誘ったことで一つのテーブルに5人が同席することになった。
奢られることに気を遣う智子は思案の末、高すぎず安すぎずのメニューであるきつねうどんを選ぶと岡田さんもそれに倣った。2人がテーブルに着くと、根元さんが積極的に小宮山さんと伊藤さんに話しかけていく。その流れから智子と小宮山さんが同中【おなちゅう】出身だったことを知った根元さんは2人は仲良しなのかと尋ねるが、2人同時に「いや 別に仲良くないけど」と即答したことで一瞬場の空気が変わった。しかしその様子を見ていた岡田さんは、息がぴったりなので本当は仲良いんじゃないのかと2人に尋ねて否定されたものの、面と向かって仲が悪いと言い合える2人の関係が羨ましいと笑顔で話していた。
誤解を解こうと小宮山さんが自分の弟である黒木智貴にちょっかいを出しているだけだと話し始めた智子を制止する小宮山さん。智子に弟がいたことを知ってその話に食いつく根元さんだったが、背後から「根元さん知らなかったの?」と話しかけられ、田村ゆりが自分の後ろにいたことに驚く。根元さんからの「え?(誘ったのに)来ないんじゃなかったの?」という問いかけに対して、ゆりは田中真子から吉田茉咲と一緒に誘われたから来ただけと返す。ゆりはその後も智子と根元さんの会話に割り込み、智子の中学時代からの親友である成瀬優とも会話経験があるということを、智子に関することはまだまだ知らないことばかりと話す根元さんよりも自身の方が優位だと言わんばかりにアピールして、根元さんから「(智子との会話に)入ってくる!?」と引かれる。
その後も(真子曰く「南さんみたい」(喪124)に)智貴について語るゆりであったが、「私(は智貴を)さわったこともあるよ」と話した途端に、かねてからゆりに対し「(智貴に近づく)メスブタ」との思いを抱いていた小宮山さん(喪123・124)が怒りの形相でゆりに「おい!」「どこさわったんだ おい!!」と怒鳴りだした。ゆりは驚き一同はどん引きしてしまう。それを見かねた智子は小宮山さんの顔に軽く水をかけ、「私の友達に気持ち悪いからみかたすんなよ」とたしなめたことで小宮山さんは落ち着きを取り戻し、ファンである千葉ロッテマリーンズが大型連敗していたことでストレスがたまっていたのかもと漏らした。2人のやりとりを観ていたみんなはそれぞれ違うことを考えていたが、ゆりは智子が言った「私の友達」というワードを思い浮かべていた。
一方、ゆりと同席していた吉田さんが水を取りに行くと、給茶機の前で偶然智貴と鉢合わせした。智貴に「小僧か」と呼びかけて絡んでいく吉田さんに対して、「その小僧ってのやめてもらってもいいっすか」と返した智貴の態度が癇に障ったのか吉田さんは智貴の肩に右腕を回し、「じゃあ名前教えろよ」と迫る。ところが、その様子を目撃した小宮山さんが吉田さんに「おい!!」「おぉい!!」と怒鳴りだしてしまい、ゆりの時からイラだっていた吉田さんはすかさず「あぁん!!」と反応した。その間近にいた智貴は、学食に来るとろくなことがないと感じるのであった。
登場人物
名言
女はおごってもらうの好きみたいな風潮あるけど そんなことないと思うぞ(黒木智子)
いや 全然仲良くないけど(黒木智子・小宮山琴美)
でも普通 面と向かって仲悪いとか言えないじゃん いいなそういう関係(岡田茜)
さすが こと この一瞬でみんなをどん引かせた(伊藤さん)
ことと普通に話せる人いるんだ…(伊藤さん)
小僧か お前も学食か?(吉田茉咲)
補足
本話で小宮山さんがマリーンズの大型連敗について言及していて、本話初公開時(2018年4月26日)の直近では2017年5月18日の対埼玉西武ライオンズ戦に敗れたことで5年ぶりに8連敗を喫してしまったという出来事があったので、それがモデルなのかもしれないが、それはそれとして、本作(私モテ)の舞台は2019年以降としか考えられないので(黒木智子の研究ノート「智子の生年について」参照)、本話を本話たらしめるためにもマリーンズの(球団の存続も兼ねての)今後の大型連敗には期待するところ大である。余談だがマリーンズは1998年に19試合中18連敗1引き分け1)を喫してしまい、18連敗は日本プロ野球の新記録となってしまった(この時、最初に敗戦した試合と連敗を18で止めた試合には何れも当時現役だった小宮山悟投手が登板している)。