モテないし夏休みを満喫する
収録巻 | 2巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll revel in summer break. |
1年生の夏休みの短編回。
黒木智子は、夏休み初日からゲーム・動画・雑誌を読みながらアニメ視聴と趣味三昧な一日を過ごしていた。就寝時、夏休みはまだたっぷりと残っているのでこんな日々が続くことに幸せを感じた智子は感涙にむせぶ。その頃、隣室の黒木智貴は…。
智子はYAHQU!知恵袋に「ぺろぺろ」というワードについての質問を投稿後、夕方になっても返答を待っていたのだが…。
時刻は深夜1時前。ゲームや動画に飽きた智子は「怖い話まとめ 洒落にならない話」を観ることにしたが2時間後、尿の許容量が限界を迎えてしまい一旦はゴミ箱へ処理しようとする所まで追い込まれてしまった「洒落にならない」状況下の智子。もってあと30分と判断した智子はいったいどうなるのか?
智子は就寝中の智貴を起こして一階のトイレまで付いてくる様頼むが、拒否されてしまう。智子は「ここですべての女子力を解放してもいいんだぞ…」と智貴に迫るが、それは智貴の部屋がとんでもない状況になることを意味していた。
結局、智子のトイレに付き合ってやる智貴。しかしそれで終わりと思いきや、智子は更にシャワーを浴びて替えのパンツを取りにタンスの所まで行くと言いだした。そこから智子の状態を察した智貴だったが、追い打ちをかける様に智子が開き直った態度に出てしまう。
床に転がっていた智子は、夏休みに入ってから一歩も外に出ていないことに気付く。インターネットで「一人遊び」できる場所を探そうとした智子だったが、その後あるものを手にしていた。
智貴は自宅に呼んだ友人達と一緒にサッカーゲームで遊びながら楽しそうに雑談していた。その頃、隣室の智子は…。
眠れない智子は、何もしていないのに夏休みがもう6日も終わってしまったことに対してパニック状態になり、救いを求めるべく大声で「だれかー」と叫んでしまう。そんな智子に救いの手が差し伸べられるわけもなく、どころか、隣室から「うるせーぞ」という智貴の声とともに壁を叩く音が響いた。
コンビニで花火を買ってきた智子は、「一緒にやろ?」と智貴を誘うが断られてしまう。すると智子は代わりに「花火をやっている自分を見ていてほしい」といういささか奇妙なお願いをした。そしてその様子を見ていた智貴は7月の終わりを感じていた…。
こんな日々が続くなんて幸せすぎて泣いちゃう!(黒木智子)
いいのかそんなこと言って ここですべての女子力を解放してもいいんだぞ…(同上)
ちょっともらしたけど それがどうかしたか?(同上)
誰か…誰か… 私を助けて…!!(同上)
本話の「夏休み初日」にて智子が観ていたアニメは、テレビに描かれていた主人公らしき人物および「ト●ボ」という人物名から『魔女の宅急便』だと思われる。
また、智貴の友人に「西岡」という人物がいることがわかる。
縁側で読書をするワンピースを着た智子