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目次
喪128
モテないし回る
基本情報
収録巻 | |
英題 |
あらすじ
引き続き遠足回(短編回)。
冒頭、喪125で「スマホ忘れて」とつぶやいていた内笑美莉(うっちー)が忘れたはずのスマートフォンから、宮崎さんに「例のあの人(黒木智子(智子)の蔑称)が一人でいる所見かけて かわいそうだから少しの間一緒に回ってあげる」とLINEメッセージをこっそりと送っていた。
当然だと思ってた
ちょっと遠い位置からパレードが観れる店舗で昼食を摂っていた智子達。「ここいいね」と気に入った様子の根元陽菜(ネモ)と会話していた吉田茉咲(茉咲)は、メインである夜のパレードを「その時は間近で見ようぜ」と提案するが、田村ゆり(ゆり)から「遠足(午後)4時で終わりでしょ?」と指摘されても「そんなの再入場に決まってんだろ!!」と譲らなかった。しかし、それを聞いたみんなの反応は…。
一緒に撮る
クマのキャラクターと一緒に写真撮影していた一同。田中真子(真子)と茉咲に続いて、自ら希望して智子と一緒に写真を撮ることになったうっちーだったが、うっちーは強い力でクマの両腕を引っ張り、わざと二人が密着状態になるように仕向けていた。その後、真子からの誘いでゆりも真子と撮ることになったが、ちょうど隣で智子とネモがハートポーズの写真を撮っている光景に気づいたゆりは、強い力でクマの左腕を…。
ゲーマーズ
射的場で射的に興じていた小宮山琴美(琴美)と伊藤さんだったが、弾が一発も命中しなかった琴美はこのライフルだと撃っても着弾点1)が出ないと言い訳し、伊藤さんにスナイプの基本を熱く語りだした。智子とネモも隣に居合わせていたが、琴美と同様、弾が一発も命中しなかった智子がネモに冷やかされるとライフルが欠陥だと言い訳し、ネモにスナイプの基本をドヤ顔で語りだした。
その光景を見た伊藤さんが「こと(琴美)と同じこと言ってるね」と琴美に伝えた時、全弾命中させた二木さんがキャスト2)から記念のバッチを何個もプレゼントされた3)が、そのうちの一個を自分の左胸に付けた二木さんはなぜか伊藤さんにもバッチを渡し、3名の男子(後述)と一緒にたち去る。それを見て親友の伊藤さんと自分の隣の席の二木さんの関係を不審に思った琴美は伊藤さんに「知り合い?」と問いかけるが、伊藤さんは否定的に「んーん」と答え、不思議そうな表情をしていた。
バラバラ
三人でお茶していた岡田茜(茜)と加藤明日香(明日香)と南さん。偶然、智子とネモと茉咲が近くにいたことに気付いた明日香は、茜に「そろそろ(ネモと)仲直りしたら」と優しく話しかけるが、茜は「別に仲良くないし」と意地を張り、ネモと智子が一緒にいることについて疑問を呈した。それをチャンスだと感じた南さんはここぞとばかりに智子の悪口を言いながら大笑いするが、思惑とは裏腹に二人はのってこず無言だった。
思惑が外れた南さんは続けてネモのことも悪く言い出すが、業を煮やした茜に「あんたなんでいんの?」と返されたことで逆ギレし、茜に対して「はぁー!? 別にあんたなんかに ついてきてないし!!」と虚勢を張りつつ茜の方こそイライラしていて場の空気を悪くしていると批難した挙句、「ばーか」「ばーか」と捨てゼリフを吐きながら二人の元から去っていってしまう。偶然その様子を見かけて訝しがる智子と複雑な思いを抱えるネモ。
南さんが去った後、茜に「言い過ぎじゃない?」と尋ねた明日香だったが、そんな明日香も悪口しか言わない南さんのことをうざがっていたと指摘されてしまう。明日香は、最近茜がネモの話題ばかり話していると指摘し返し、茜の制止も聞かずに茉咲に近づいて「私達も混ぜてもらっていい?」と尋ねる。その結果二人も智子達と合流することになるが、茜とネモは気まずそうに無言のままであった。そんな中、智子達との合流途中であったゆりと真子は一人寂しそうに歩いている南さんに気付くのだった…。
登場人物
名言
ばかやろう そんなの再入場に 決まってんだろ!!(吉田茉咲)
く…黒木 一緒に撮る?(内笑美莉)
痛い…!!(クマのキャラクター)
い…いや 違【ちが】くて…… これ欠陥だから(黒木智子)
そろそろ 仲直りしたら(加藤明日香)
つーかさ…… あんたなんで いんの? 別に誘っていないんだけど(岡田茜)
補足
本話「ゲーマーズ」にて、これまで本サイトで便宜上呼称していたポテンシャルさんの苗字が「二木【ふたき】」だと判明した。余談だがサブタイトルと同名の書店が実在し、本作品の単行本の購入特典配布店舗には同店も含まれている。
同じく「ゲーマーズ」にて智子と琴美が発言した「ゼロイン」とは、「ゼロイング」「零点規正」とも呼ばれ、狙った場所と実際の着弾点が一致する様に照準を合わせる作業のことであり、サバイバルゲームのサイトにおいても命中率を上げるための作業として紹介されている。
「ゲーマーズ」の舞台となったアトラクションは ウェスタンランド・シューティングギャラリーが元ネタと考えられる。当該アトラクションは弾を発射する銃ではなく光線銃で、どこに着弾したのかは分からない仕様となっている。
研究ノート
二木さんと一緒にいた男子達について
二木さんは3名の男子(いずれも氏名不明)と一緒に射的場にいたが、制服着用が必須の遠足において彼らは私服姿だったので原幕生ではない可能性が高い。彼らのうちの1名が二木さんを苗字で呼んでいるが、二木さんと彼らはいつ出会い、どういう関係なのだろうか?
智子とネモ(根元さん)の写真の撮影者について
6人の間で撮影者を回していることから智子とネモの撮影者はうっちーである可能性が高い(同時期にゆりと真子の撮影を茉咲がしている)。あるいはクマの着ぐるみとは違いネモの被っている三つ目の怪物と撮影しているのでその場のキャストに依頼するなどしている可能性もあるが、撮影者がうっちーなら智子と自分以外の誰かのハートポーズを安易に許容できないはずなのでちゃんと撮れているかは甚だ疑問である。