単行本5巻70ページ目(喪42:モテないし何気ない日常を送る(2年生))にある荻野先生のセリフ。
「あいさつ運動」という事で、何人かの生徒が校門の所に立ち、通り過ぎる生徒と挨拶を交わしています。その生徒の中に文化祭で少し会話をした今江さんがいる事に気づいたもこっちは、以前彼女のパンツを見てしまった事を思い出して少々気まずい気分になります。しかしそんなもこっちに声をかけたのは今江さんでも他の生徒でもなく、ジャージ姿の荻野先生でした。
「あっ黒木おはよう!」と元気よく挨拶をする先生に対し、普通に挨拶を返す事もできないもこっち。先生はそんなもこっちがちゃんと挨拶できるまで「もっとはっきりと」「もっと大きな声で」挨拶をしなさいと繰り返します。
もこっちがなんとか大きな声で挨拶した後、「ほら やればできるじゃない」と満足そうな顔をする荻野先生に対し、顔を赤らめながら「殺すぞ…!!」と軽く殺意を覚えるもこっちですが、鈍感力ではるかに勝る先生はさらなる一撃を加えてきます。
荻野「あっそういえば友達はできた?」
もこっち (ばかやろう!!てめー…)
荻野「どうなの? できたの?」
もこっち (ばっか… ばかやろう… おま本当…こんな所で… なんで…!! 声でけーよ!)
荻野「もしかしてまだ誰とも仲良くなってないの?」
もこっち (もう許してくれよ早く教室行かせてくれよ…)
ひょっとしてこの先生、ゆうちゃん以上にバカなんじゃないですかね? そしてあっと言う間に殺意を削がれて顔を赤らめながら涙ぐむもこっち。
そんな様子を見かねたのか、今度は今江さんが「私 仲良いですよこの子と」と助け舟を出します。しかし「あなた3年生でしょ 私が言ってるのはクラスの友達だけど」と荻野先生は納得しません。こうして大勢の生徒が行き交う校門で、飴(今江)と鞭(荻野)の板挟み状態となり体を震わせながら涙ぐむもこっちなのでした。
ちなみにこの時の二人の会話?は英語版5巻だとこうなってます。
荻野:OH! SO TELL ME, HAVE YOU MADE ANY FRIENDS YET?
もこっち:DAMNED STUPID BITCH!! SCREW YOU…
荻野:WELL? HAVE YOU?
もこっち:YOU DAMNED… …STUPID BITCH… WHY ARE YOU…ASKING ME THAT… …IN PUBLIC…!!? AND AT THE TOP OF YOUR LUNGS…!
荻野:DON’T TELL ME YOU STILL HAVEN’T BEEN FRIENDLY WITH ANYONE?
もこっち:LET ME GO ALREADY! JUST LET ME GET TO CLASS…
正直この回が個人的に一番心臓抉られた。
挨拶運動も大嫌いだったし、更に公開処刑…。ガチで公衆の面前で怒鳴られ続けた中学時代を思い出した…。
わたモテ面白くて好きだけど、たまに割と本気で心臓狙ってくるエピソードを入れてくる。学生時代の思いが概ね作者とシンクロしてる。
1年の時の担任がある程度距離を置いてというか、遠くから見守る感じだったのと比べると対極的ですね。そしてそのやり方のほうがもこっちが自分から他人と会話できるようにと努力しはじめたんだから正解だったわけで・・・。
匿名さんのコメに全く同感です。こういう人の心に土足で踏み込むようなやり方では絶対もこっちは心を開きません。仮に表面的な効果があったとしても必ず心のどこかにひずみが生じます。小学5,6年のバカ教師のことが思い出されるので、ほんとこのエピソードだけは読み飛ばすんですよw
こういう鈍感な先生っていたなぁ
無神経な発言で生徒を傷つけてるんだけど自覚なし
教職員には向かないと思う。