クリスマス直前の冬の街で一人ぼっちのもこっち

Watamote_vol4_081p

単行本4巻80ページ目~82ページ目(特別編2)の一連のシーン。

二学期の終業式の日、クラスの女子達(岡田と根元)が23日にクリスマス会を企画してクラスメート全員にプリントを配ります。

クリスマス会に興味をひかれながらも行くかどうか決めかねていたもこっちですが、プリントを見つけたお母さんにお小遣いをもらって行くことを決心し、もこっちなりの精一杯のおしゃれをして、お母さんの優しさを感じながら待ち合わせ場所にでかけます。

そうして待ち合わせ場所までやってきたもこっちですが、クラスメートになんと声をかけたら良いのか解らず、続々と集まって来て談笑をするクラスメート達の輪を遠巻きに眺めながら立ち尽くし、誰からも存在に気づいてもらえない事がショックだったのか、そのまま踵を返します。

その後はゲーセンや本屋で時間を潰し、帰宅したもこっちはお母さんから「楽しかった?」と聞かれて、「うん……まあまあ楽しかったよ」と答えます。

この一連の流れは実に見事というか、少ないセリフと静かな画面がとても情緒的でまるで映画の1シーンの様だなと少々大げさな事を考えてしまいました。個人的にはお母さんの優しさが胸を締め付けてつい自分の過去と重ねてしまいますね。