単行本3巻116ページ目(喪26:モテないし部活を作る)にあるモノローグ。
高校生になればただそれだけで楽しくモテモテの学校生活が訪れると期待していたもこっちですが、実際にはモテモテどころか学校に友達が一人もいない。そんな状況を変えようと色々ともこっちなりの努力はしているのに、まったく報われずに迎えた高校一年の冬。とうとう出てしまった、このあまりにもストレートすぎるもこっちの心情。夏休みの時には声を押し殺して泣きながらも「嬉しいよう… 嬉しいようーー!!」と言っていたもこっちですが、もうすでに自分の寂しさをごまかす事ができなくなっています。
学校では寒くなったからか休み時間も教室に残る生徒が増え、その分だけ教室に居づらくなったもこっちは校舎の外を何気なくぶらつきます。そしてふと見つけた文化部の部室棟を見上げながら、高校入学前にSOS団や隣人部のような部活に入っていた自分をよく妄想していた事を思い出し、現実と比べて「憂鬱で友達が少ないのは一緒なのになぁ…」と唇を噛みしめながら涙目になります。
そこで自分で新たな部活を立ち上げようと、何度も試行錯誤を重ねた結果、「毎日楽しいことや日々の幸せをみつける」事が活動内容の日常部という部活を申請します。この場面は申請書を提出した後の、もこっちの祈るような切ない表情がとても良いですね。
結局は「活動内容不明」という事で申請は却下されるのですが、その間、部活の立ち上げに成功して部員を二人獲得し、それなりに幸福となったもこっちの妄想が展開されます。しかももこっち自身がそれが妄想である事に気づいてないようなフシがあり、色々と追いつめられて精神的に危険な領域に入りつつあるもこっちがちょっと心配になってくるエピソードです。
ちなみにこの部分は英語版3巻だとこうなってます。
寂しい…! 冬だからかな…
I’M LONELY…! IS IT ‘COS IT’S WINTER…?