私の中の清田くん – ワタモテ語り1回め

前置き

ワタモテには他の漫画作品にはあまりない稀有な魅力がいくつかありますが、その中の一つに「誰もが一度は経験し悩んだことのある思春期における人間関係の問題を、絶妙なギャグとリアリティのバランスの上で描いている」というのがあると私は思っています。これがあるためにガンガンONLINEで最新話が公開された後に掲示板やツイッターで感想を語ったり他の人の感想を読んだりするのがとても楽しい。

その楽しさの解りやすい例は荻野先生に対する評価です。ある人は結果的に生徒を良い方向に導いているのだから良い先生だと言い、またある人はそれは単なる結果論でその手法が独善的でデリカシーに欠けると批判する人もいます。そして私はこのどちらの意見にも賛成できる部分があると考えます。なぜならどちらの意見も自分の学生時代の体験をもとに、教師という職業に何を期待するかというその人の考えが反映されているからです。

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自身の体験をもとにした感想や意見は説得力を持ち、ワタモテを読んでいるとそういう感想に出会えることが多い。本編を読んだ直後にはいまいち面白さが分からなくても、他の人の感想を読んで自分でも考えているうちに面白くなる回なんてしょっちゅうです。なので私はワタモテという作品が好きなのか、それともワタモテを一緒に楽しむファンの人たちが好きなのか、たぶん4対6くらいで後者だと思っています。

そのせいか私は他の人の感想を読んでいるだけで満足してしまい、ここ最近は特に自分の感想を語るということをしてなかったのですが、ここらで自分の心の中だけで温めていた特定のキャラクターに対する私の考えを3つの記事にまとめてみなさんに読んでいただきたいと思います。

というわけで今回の記事は「私の中の清田くん」についてです。

1年生の時の清田くん

2年ほど前、私モテの作品世界、もこっちの主観説 という記事を書いた時にも少し触れましたが、1年生のもこっちの学校生活を語る上で欠かすことができないのが清田くんをはじめとするリア充グループのメンバーです。クラスメートと普通に会話することすら出来ないもこっちの個性を際立たせる存在であり、もこっちから羨望と憎悪、主に憎悪の対象となっていたのが彼らです。

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しかし私は彼らを見ていて当時からある疑問をずっと感じていました、

「清田くんって言うほどリア充かな?」と。

とは言え、リア充という言葉の正確な意味は当時も今もよく分かってないので、分かりやすく別の言い方をするなら「もこっちが考えているほど清田くんは気楽なお調子者ではないのでは?」と言った方が良いかも知れません。

連載初期、高校1年の1学期のころは清田くんがクラスの中心となっている姿がよく描かれていました。

この時は清田くんの発言からカラオケに参加するクラスメートが集まる所が描かれ、

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この時は清田くんが先頭になってファストフードの2階席に上がってくる姿が描かれ、

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この時は机に座る清田くんを中心にクラスメートが集まって会話するシーンが描かれています。

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この様にクラスメートはごく自然な形で清田くんのリーダーシップを受け入れています。簡単に言うなら人望があるということですが、こういう人望やリーダーシップというのは生まれ持った性格で得られるものではないというのが私の考えです。

お調子者、最近の言葉で言うなら「チャラ男」には悪いイメージがありますが、好意的な見方をすれば自分が道化役を演じることによって場を盛り上げることのできるサービス精神を持っているとも言えます。

その清田くんのサービス精神と、もこっちのパーソナリティの融合が不幸な結果を生んだのが2学期の席替えのこのシーンです。

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清田くんにしてみれば仲良しグループの輪に放り込まれたもこっちに気を使って声をかけたのだと思いますが、突然話しかけられて上手く応対のできるもこっちではありません。この時の清田くんは相手の立場にたって考えるデリカシーまでは持ち合わせてはいないことが分かります。

2学期の終わりには清田くんに彼女ができたことにより、クラスの中心人物の役割は一時岡田さんとネモに移ります。多くのファンの心に残るクリスマス特別編2でのエピソードですが、そもそもこのクリスマス会は誰の発案だったのか。清田くんではないだろうし岡田さんとネモだとしたらなぜ彼女たちがクリスマス会をやろうと思ったのか。私としてはこの問題もどうしても見逃せないところですが、それはまた機会があればどこかで話したいと思います。

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結局正月の間に清田くんは彼女にフラレてしまいました。

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というわけで1年生の時の清田くんに対する私のイメージをまとめると、言っても全部合わせても数ページ程度しか登場していないのでこれは考察というより私の直感ですが、「清田くんは実は高校デビューしたのではないだろうか」というものでした。

今でこそネモが高校デビューだという事が公式で描かれていますが、当時の私は清田くん、岡田さん、そしてネモもそれぞれ別の形の高校デビューをしたのではないかと思っていました。

別に清田くんは元オタクだったとか、ぼっちだったとか、あるいはいじめられっ子だったとか、そういう分かりやすい高校デビューをしたというのではなく、友達はいるけどどちらかと言えば地味な生徒だった中学生が高校入学を機に明るい人間になろうとして時に空回りをしていたのが初期の清田くんだったのかなと私は思います。

2年生の時の清田くん

2年生になると鈴木くんや大松さんが別のクラスになった事もあってか、1年生の時みたいに清田くんがクラスの中心になってカラオケに行ったりするシーンは描かれなくなりました。同時にもこっちから注目される事もなくなり、2年の前半はあまり台詞もないので特に語れることはありません。

それが修学旅行後の喪97「モテないし学食で食べる」では扉絵も含めて7ページにも渡って登場し、もこっちと結構長く会話までしています。清田くんは1年の席替えの時と同じくもこっちに気を使ってなるべくもこっちが参加しやすい話題をふって、もこっちはもこっちでその事に気づきつつも余計なおせっかいに感じているというシーンですが、そういう場面だからこそ私はこの時の台詞に素の清田くんが垣間見えると思います。

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清田くんはあくまで明るく荻野先生から聞いた声優を目指しているというクラスメートの話をして「俺なんて大学行って遊ぶことぐらいしかねーから そういうのちょっと羨ましいわ」と発言しています。高校2年生ともなれば進路や将来で不安を感じ、具体的な目標がなければこのままで良いのかと悩むのはごく当たり前のことですから、これは思わず漏れた清田くんの本音ではないでしょうか。

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またこの様な形で本音を漏らしてしまうという事は普段友人たちともあまり将来の目標について会話していないことが分かります。グループメンバーの一人であるネモがこの話題を避けていたというのもあると思いますが、ともかくこれで今まであれこれ考えつつも結局よく分からないキャラだった清田くんに人間味を感じて好きになりました。

3年生になった清田くん

そんなわけで清田くんを好きになった私を悲しい事件が襲います。ネズミー遠足編の岡田さんとネモの喧嘩です。彼女たちももう高校3年生なので、高1から数えて2年以上の付き合いがあれば喧嘩の1つや2つしたことがあるのが普通だと思いますが、ネモが本来の姿を偽っていたこともありおそらくこれが初めての喧嘩なのでしょう、清田くんもただ冷や汗をかくだけで何もすることができません。

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しかし持つべきものは友達で、清田くんが困っている時には別の人間が助け舟を出します。鈴木くんです。

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この台詞はその場にいた南さんにはショックですが、鈴木くんからしてみれば岡田さんや加藤さんが連れてきた南さんがこの二人と仲があまりよくないとはまさか思わないでしょうし、清田くんが岡田さんとネモのどちらの後を追うか選べないことはわかっていますから、この時はこれ以上の判断はできないと思います。これ以上のことができるとすれば今江先輩クラスでないと無理ではないでしょうか。

というわけでこの台詞だけで私は鈴木くんも好きになってしまいました。よく考えてみると清田くんと鈴木くんは友人として実に良いコンビです。ムードメーカーで気配りのできる清田くんと、割と冷めたところがあって果断もできる鈴木くん。鈴木くんはこの性格だと周囲と衝突する事もありそうですが、清田くんが間に入ることによって許されるという事も多いような気がします。

そして岡田さんとネモの仲直り、正直私は清田くんが可哀そうという気持ちが強く、この二人の喧嘩にはほとんど興味がもてなかったんですが、もこっちが岡田さんにエロゲ声優の話をしてからの「ひなーーー!!!」というまさかの展開に私はイッコ先生は奇才だという事を再び思い知らされました。ここまであれこれと長い文章を書いてる私が言うのもなんですが、「面白ければ細かいことはどうでもいい」とはこういう事を言うのだと思います。

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その後岡田さんとネモは清田くんや鈴木くんと合流します。清田くんは「仲直りしたのか」とだけ聞き、鈴木くんも怒ったり喧嘩の理由を聞いたりはしません。

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そしてこの時はまだもこっちが二人を仲直りさせたことなど知るはずもない清田くんはもこっち達に笑顔で大きく手を振ります。ここに至るまでの清田くんの心情、これを考えるだけでもネズミー編は名作だと私は思います。

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最近では和田くんという新しい?男子生徒も加わり、清田くんは荻野先生から1学期の委員長に指名されて再びクラスの中心人物として活躍することが予想されます。今のもこっちがそんな清田くんに注目するかどうかは分かりませんが、私はこれからも清田くん達に注目しながらワタモテを読んでいきたいと思っています。

というわけで現在における「私の中の清田くん」の話はこれで終わりです。次回は2年生の時のモブキャラ代表である雌猫グループについて語る予定なのでよければまたお付き合いください。

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