アニメ喪11
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| アニメ喪11 [2019/02/12 23:56] – [研究ノート] 220.221.138.108 | アニメ喪11 [2025/08/11 10:12] (現在) – 主な原作との相違点を加筆修正 syumote | ||
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| ===== 基本情報 ===== | ===== 基本情報 ===== | ||
| + | | 初回放送日 | 2013年9月16日((放映リスト上のもので、実際は深夜帯に放送されるため翌17日未明となる))([[wpjp> | ||
| | 収録巻 | BD/DVD 6巻 | | | 収録巻 | BD/DVD 6巻 | | ||
| - | | 脚本 | 吉岡たかを | | + | | 脚本 | [[wpjp>吉岡たかを]] | |
| | 絵コンテ | 永岡智佳 | | | 絵コンテ | 永岡智佳 | | ||
| | 演出 | 永岡智佳 | | | 演出 | 永岡智佳 | | ||
| - | | 作画監督 | 竹森由加、小川一郎、服部憲知 | | + | | 作画監督 | 竹森由加・小川一郎・服部憲知 | |
| - | | エンディングテーマ | そこらの着ぐるみの風船と私 | | + | | エンディングテーマ | 「そこらの着ぐるみの風船と私」Velvet, |
| - | | エンドカードイラスト | 宮条カルナ | | + | | エンドカードイラスト((dアニメストアなどのアニメ配信サイトではカットされている)) |
| | 英題 | Since I'm Not Popular, I'll Participate in the Culture Festival | | | 英題 | Since I'm Not Popular, I'll Participate in the Culture Festival | | ||
| ===== あらすじ ===== | ===== あらすじ ===== | ||
| + | [[黒木智子]]のクラスでは開催が翌日に迫った[[蛍輝祭]]の出し物準備で賑わっていたが、クラスメイトの輪の中に入れずひとりぼっちで佇んでいた智子は「帰りたい…」とつぶやいていた。そして男女で楽しそうに準備を行い、一向に仕事を振ろうとしない彼らを妬ましく思う智子は心の中で悪態を付いていたが、[[岡田茜]]たちがちらしを切る仕事を暇そうな男子生徒へ振ろうとしている様子に気付くと、智子はたどたどしい口調で彼女たちに話しかけた。 | ||
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| ==== 主な原作との相違点 ==== | ==== 主な原作との相違点 ==== | ||
| + | 原作では蛍輝祭の具体的な開催日時は明らかにされていないが、アニメでは201×年の10月×日(○)・10月△日(×)に開催されることが判明しており(後述)、ここから10月の2日間に開催されていることがわかる。 | ||
| + | 暇そうな男子生徒2名にちらし切りを振ろうとしていた女子生徒2名のうち、原作での黒髪女子(何も手にしていない方)の役回りが岡田さんに置き換えられた。また、これに伴い、智子は原作よりも大幅に早いタイミングで岡田さんと会話している(原作では2年次終盤まで二人の会話らしい会話は発生しなかった)。 | ||
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| + | 暇そうな男子生徒2名のうち、原作では糸目でスクリーントーンのかかった髪の色をしている方の男子はアニメでは髪の色が濃い茶色に設定されており、ケガをした智子の様子に気付いた時と彼女が教室を出ていった時に一瞬目を開くシーンが存在している。ちなみに彼らは後年の原作で3年次の蛍輝祭が描かれた際に再登場している([[喪234_前編]]([[扉絵]])・[[喪234_後編|234(後編)]]「終わる」)。 | ||
| + | |||
| + | アニメでは原作で智子とぶつかったモブキャラクターの女子生徒(喪20)の役回りが今江さんへ変更されたため、原作よりも若干早いタイミングで智子と出会うことになった。この時の流れは、智子がケガして保健室へ向かう途中に今江さんとぶつかる→今江さんが智子を保健室へ連れて行く→治療後、今江さんが「ごめんね、私が急いでいたから…」と智子に詫び、「私、文化祭の実行委員長なの」と自己紹介するというアニメオリジナルの展開となる。二人の会話中、今江さんが智子の所属クラスを知った直後に「1-10…確か、コスプレ喫茶だよね? | ||
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| + | 原作における文化祭実行委員会はアニメでは「文化祭委員会」と簡略化されており、「文化祭通信」という独自のプリントを発行している(前述の今江さんが手にしていたもの)。その内容をよく見てみると、委員会より在校生に向けた言葉や原作では明らかにされていなかった開催日(前述)や2日間のタイムスケジュールも記載されていることがわかる。 | ||
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| + | 智子が体育館から1年10組の教室へ戻った時は原作では女子生徒2名が後片づけを行っていたが、アニメでは既に智子以外のクラス全員が下校して無人となっていたため、その様子を目の当たりにした智子が「なんだよ……終わってるじゃん」とつぶやく描写が追加された。 | ||
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| + | 智子が帰宅途中に寄り道したディスカウントストアの名称が「ドン・キオオテ」から「ドンキオオテ」(中黒なし)へ変更され、同様にキャッチフレーズの「激安の殿堂」も「激安の王道」へ変更された。 | ||
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| + | 智子が[[成瀬優]]へ送るメールは原作ではキャリアメールで作成されたような描写がされていたが、アニメでは「Yahuq!メール」(フリーメール)で作成されている。 | ||
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| + | 当時の原作ではネクタイの色で学年を分けるという設定がなかったからなのか、上級生である今江さんやたこ焼きを勧めた男子生徒(後述)のネクタイの色が智子と同じ赤になっている。 | ||
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| + | 1年10組の出し物の店舗名は原作では「コスプレcafe」だったが、アニメでは「コスプレ喫茶 わたしんち」へ変更され、メニューも原作のお茶・コーヒー・マカロン(喪21)に加えて紅茶・ウーロン茶・サイダー・クッキーもラインナップされており、価格設定も若干異なっている((マカロンが1個80円から150円に変更されている))。 | ||
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| + | 原作では根元さんと女子生徒がお湯が沸騰しておらず洗い物も追い付かない状態にイライラしている様子をみせていたが、アニメでは洗い物のくだりは省略されたことで根元さんは接客係を務めており、お湯のくだりでイライラする役回りは岡田さんに置き換えられた。また、原作では未登場だった[[鈴木くん]]が岡田さんから「お湯まだ沸いてないの!? | ||
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| + | 智子にたこ焼きを勧めた2年4組の男子生徒(モブキャラクター)は原作では目が描かれていなかったが、アニメでは目が描かれており、彼の表情がアップになりウインクをするシーンも追加された。また、たこ焼きを食べた智子の感想で引き合いに出された「ヨー●ードー」が「ヨーカドー」へ変更された。 | ||
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| + | ゆうちゃんと共に訪れた友人の黒髪セミロングと明るいツインテールは足を除く服装(配色はアニメ独自)こそ原作通りだが、原作では智子が来場に気付いたシーンのみ目が描かれていたのを目なしに統一・無色だった明るいツインテールの髪の色が茶色に設定されている・二人共ニーハイソックスを履いている・黒髪セミロングが発言していたゆうちゃんと一時的に分かれる際のセリフを「じゃあ ゆう」の箇所のみ黒髪セミロング、「私達も友達に会ってくるから」の箇所を明るいツインテールがそれぞれ発言している・ゆうちゃんが智子にバイバイするシーンで智子に顔を向けるようになったといった多数の変更点がみられる。 | ||
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| + | 智子とゆうちゃんがお化け屋敷に入っていた頃、1年10組の教室の前を通りがかった今江さんが教室内を覗いた後、根元さんと岡田さんに智子がいるのかを尋ねるシーンが追加された。また、この時に岡田さんが根元さんに「シフトに入ってたっけ? | ||
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| + | 原作では蛍輝祭2日目の朝のシーンが初登場だった[[生徒会女子]]は、アニメでは蛍輝祭終了前に今江さんと会うシーンが初登場となった。生徒会女子も髪の色(黒から茶色)・髪型・目のデザインが原作から変更されているため、見た目の印象が大きく変化している。 | ||
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| + | 今江さんと生徒会女子の会話シーンは原作では今江さんが何かに気付いたような描写がされていたが、アニメではとぼとぼ歩いていた智子に気付く様子が明確に描かれるようになったため、着ぐるみの中身を交代する動機がよりわかりやすくなった。 | ||
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| + | アニメオリジナル要素として、原作当時はモノクロ原稿のみで色設定がなかったと思われる着ぐるみ(マクゾー)がピンクとグレーに配色されている。なお、後年の原作ではアニメとは異なる配色で設定された。 | ||
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| + | 原作では描写がみられなかった蛍輝祭の撤収作業の様子がエンディング映像と言う形で追加された。 | ||
| ===== 登場人物 ===== | ===== 登場人物 ===== | ||
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| ===== 補足 ===== | ===== 補足 ===== | ||
| + | 本話にて今江さんの声を担当した[[wpjp> | ||
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| + | テレビアニメ最終話の放送2日前((最速放送であるテレビ東京の場合))に発売された『[[公式ファンブック_喪]]』(スクウェア・エニックス)の139ページに掲載された監督の[[wpjp> | ||
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| + | 原作のこの時点では智子たちが通う高校名が明らかにされていなかったが(テントには「○○高校」と記載)、アニメでは原作で名称が判明したエピソード([[喪35]])を受けたのか、テントや文化祭通信に「原宿教育学園幕張秀英高等学校」と記載されている。 | ||
| + | エンディングテーマは本話のみ「そこらの着ぐるみの風船と私」が使用された。エンディング映像も本話独自の内容になっており、「蛍輝祭を閉会します」というアナウンスが流れる中、撤収作業を行う生徒たち→何かを見上げる、風船を手にした智子→蛍輝祭のアーチ→風船が舞う通常時の映像(スマートフォンの中の智子も風船を手にしている)という構成となっている。 | ||
| ===== 研究ノート ===== | ===== 研究ノート ===== | ||
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