涌井美月
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涌井美月 [2024/12/12 01:19] – [登場回] 喪227を追加 syumote | 涌井美月 [2025/08/07 14:44] (現在) – [登場回] 喪234(後)を追加 syumote | ||
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| 本名 | 涌井美月(わくいみつき) | | | 本名 | 涌井美月(わくいみつき) | | ||
- | | あだ名 | 美月ちゃん | + | | あだ名 | 美月ちゃん |
| 英語表記 | | | | 英語表記 | | | ||
| 初登場 | [[喪162]]? | | 初登場 | [[喪162]]? | ||
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===== 概要 ===== | ===== 概要 ===== | ||
- | [[原宿教育学園幕張秀英高等学校]]の女子生徒で[[黒木智子]]3年次の時点では生徒会長([[喪226_中編]]「気にならない」)兼文化祭実行委員長([[喪215]])を務めている。智子3年次の蛍輝祭1日目のオープニングイベントにて自己紹介という形でフルネームが判明した(喪215)。学年および所属クラスは明らかにされていない。 | + | [[原宿教育学園幕張秀英高等学校]]の女子生徒で[[黒木智子]]3年次の時点では生徒会長([[喪226_中編]]((単行本[[26巻]]には前中後編がまとめられた喪226として収録))「気にならない」)兼文化祭実行委員長([[喪215]])を務めている。智子3年次の蛍輝祭1日目のオープニングイベントにて自己紹介という形でフルネームが判明した(喪215)。学年および所属クラスは明らかにされていない。 |
==== 特徴 ==== | ==== 特徴 ==== | ||
- | 髪型は黒髪のセミロングで、目は初登場時以来描かれていなかったが、蛍輝祭2日目のエピソード(喪226(中編)「気にならない」)にて初めて描かれた。智子や[[今江恵美]]と同様にネクタイをきちんと結んでいる数少ない生徒のひとりで、標準とおぼしき黒のハイソックスを着用している(喪215ほか)。制服の着こなし方は優等生然としていた今江さんと同じであることから、彼女から影響を受けた可能性がある。身長は167cm(単行本[[18巻]]特装版小冊子)の[[加藤明日香]]よりもわずかに低い程度であり、女子生徒の中では高身長の部類に入る(喪226(中編)「気にならない」)。 | + | 一人称は「私」([[喪226_後編]]「思い」)。 |
- | 普段から常に明るく笑顔でふるまっており、智子の質問に対しても明確に答えただけでなく、七夕祭りの由来についても説明するなど親切な性格である([[喪162]])。蛍輝祭1日目のオープニングイベントでは笑顔と明瞭かつ場の雰囲気を上げるようなトークが相まったからか、イベント終了時には生徒たちがかなり盛り上がっている様子が見られたことで、生徒会長らしくトーク力が優れていることがわかる([[喪217_中編]]((単行本[[25巻]]には前中後編がまとめられた喪217として収録)) )。また、合間には片手を上げるポーズも取っていたことから(喪215・217(中編))、ノリの良いキャラクターであることも窺える。 | + | 髪型は黒髪のセミロングで、目は初登場時以来描かれていなかったが、蛍輝祭2日目のエピソード(喪226(中編)「気にならない」)にて初めて描かれた。智子や[[今江恵美]]と同様にネクタイをきちんと結んでいる数少ない生徒のひとりで、標準とおぼしき黒のハイソックスを着用している(喪215ほか)。制服の着こなし方は優等生然としていた今江さんと同じであることから、彼女から影響を受けた可能性がある。身長は明らかにされていないが、167cm(単行本[[18巻]]特装版小冊子)の[[加藤明日香]]よりもわずかに背が低い程度で、女子生徒の中では高身長の部類に入る(喪226(中編)「気にならない」)。 |
- | 生徒会長の地位を得るまでの経緯を「私は頑張って努力して勇気出して…」と振り返っており、学校生活だけでなくプライベートで自分磨きを行う様子が描かれたことから努力家の一面も持ち合わせている。それと対比させる形で自分から何もせず、ただ周りに恵まれているだけと感じる人物を嫌っており、作中では智子が該当する(喪226(後編)「思い」)。 | + | 普段から常に明るく笑顔でふるまっており、智子の質問に対しても明確に答えただけでなく、七夕祭りの由来についても説明するなど親切な性格である([[喪162]])。蛍輝祭1日目のオープニングイベントでは笑顔と明瞭かつ場の雰囲気を上げるようなトークが相まったからか、イベント終了時には生徒たちがかなり盛り上がっている様子が見られたことで、生徒会長らしくトーク力が優れていることがわかる([[喪217_中編]]((単行本[[25巻]]には前中後編がまとめられた喪217として収録)) )。また、合間には片手を上げるポーズも取っていたことから(喪215・217(中編))、ノリの良いキャラクターであることも窺える。その反面、セクハラに嫌悪感を抱いているからか、セクハラだと感じられる行為を見かけた際には暴力を振るうことも辞さない(喪226(後編)「思い」・[[喪229|229]]。詳細は後述)過激な一面も持ち合わせている。 |
- | 蛍輝祭1日目に上映された[[3年5組]]の黒木組映画『こういう青春』に出演したメンバーを見かけた際には嬉しかったのか映画の感想をアツく語り、内容を褒めちぎるミーハーっぽい一面(([[田村ゆり]]はその光景を「再生数等で人気が上がると急に面白いとか言い出す人」と称しており、智子にも信じないようにと話していたことから、涌井さんに対して快く思っていない様子が窺える(喪226(中編)「気にならないけど」) ))もあるが、本音では「つまらない映画」(喪226(後編)「思い」)だと感じており、前述の行為も監督だと思い込んでいた加藤さんに話しかけるための口実だったことが窺える。 | + | 生徒会長の地位を得るまでの経緯を「私は頑張って努力して勇気出して…」と振り返っており、その時の回想では学校生活だけでなくプライベートにおいても自分磨きを行っていた様子が描かれていたことから努力家でもある。それと対比させる形で智子には自分から何もせず、ただ周りに恵まれているだけという印象を抱いており、(蛍輝祭においての)初対面時より彼女を嫌っている(喪226(後編)「思い」)。このため、彼女に対しては初対面だったにもかかわらず、見下すような笑顔をみせるだけで一言たりとも話さないことすらあった(喪226(中編)「気にならないけど」)。 |
- | 明るく元気なキャラクターである反面、[[美馬サチ]]と同様に相手の外見から人となりを判断しているふしがあり、相手によっては一言たりとも話さないことすらあった(喪226(中編)「気にならないけど」)。 | + | 蛍輝祭1日目に上映された[[3年5組]]の黒木組映画『こういう青春』に出演したメンバーを見かけた際には嬉しかったのか映画の感想をアツく語り、内容を褒めちぎるミーハーっぽい一面(([[田村ゆり]]はその光景を「再生数等で人気が上がると急に面白いとか言い出す人」と称しており、智子にも信じないようにと話していたことから、涌井さんに対して快く思っていない様子が窺える(喪226(中編)「気にならないけど」) |
==== 初登場時の涌井美月 ==== | ==== 初登場時の涌井美月 ==== | ||
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幕間には明瞭なアナウンスで進行していたが([[喪216_後編]]((単行本[[24巻]]には前後編がまとめられた喪216として収録)) )、『こういう青春』が尺を満たせないまま終了してしまったことが原因で時間調整を余儀なくされてしまう事態に陥っても涌井さん本人は全く動じることがなく、再び登場した際にはクラスや部活動の出し物をアピールするためのCMタイム((この時に告知していたのは2年2組・[[3年4組]]・[[2年4組]]の3クラス))を設けて飛び入りでの参加を募っていたことから、アドリブ力にも長けていることがわかる([[喪217_前編]]((単行本[[25巻]]には前中後編がまとめられた喪217として収録)) )。前述通り笑顔とトーク力とノリの良さを発揮したことでオープニングイベントの盛り上げに一役買っており、イベント終了時には体育館が生徒たちの歓声と拍手の音で満たされていた。そして涌井さんは最後に出し物が校内発表へ移ることを告知し、イベントを締めた(喪217(中編))。 | 幕間には明瞭なアナウンスで進行していたが([[喪216_後編]]((単行本[[24巻]]には前後編がまとめられた喪216として収録)) )、『こういう青春』が尺を満たせないまま終了してしまったことが原因で時間調整を余儀なくされてしまう事態に陥っても涌井さん本人は全く動じることがなく、再び登場した際にはクラスや部活動の出し物をアピールするためのCMタイム((この時に告知していたのは2年2組・[[3年4組]]・[[2年4組]]の3クラス))を設けて飛び入りでの参加を募っていたことから、アドリブ力にも長けていることがわかる([[喪217_前編]]((単行本[[25巻]]には前中後編がまとめられた喪217として収録)) )。前述通り笑顔とトーク力とノリの良さを発揮したことでオープニングイベントの盛り上げに一役買っており、イベント終了時には体育館が生徒たちの歓声と拍手の音で満たされていた。そして涌井さんは最後に出し物が校内発表へ移ることを告知し、イベントを締めた(喪217(中編))。 | ||
- | 午後3時(15時)より体育館で開催された中夜祭では、原幕のマスコットである「マクゾー」とのダブルMC((告知上ではダブルMCだったが、着ぐるみであるマクゾーは立っているだけで一言もしゃべっていないため、事実上涌井さんの単独MCとなった))を務めており、注意事項を周知後にイベントを進行していた([[喪224_前編]])。 | + | 午後3時(15時)より体育館で開催された中夜祭では、原幕のマスコットである「マクゾー」とのダブルMC((告知上ではダブルMCだったが、着ぐるみであるマクゾーは立っているだけで一言もしゃべっていないため、事実上涌井さんの単独MCとなった))を務めており、注意事項を周知後にイベントを進行していた([[喪224_前編]]((単行本[[26巻]]には前中後編がまとめられた喪224として収録)))。 |
- | 蛍輝祭2日目ではツインテールの女子生徒と共に一般来場者の来場案内を行っており、この時に初めて目が描かれた。その際に智子たち黒木組映画のメンバーを見かけると来場案内から外れて「映画制作のみなさん!」と声をかけ、当初監督だと思い込んでいた加藤さんに対して映画の感想をアツく語りつつ内容を褒めちぎっていたが、加藤さんから監督は智子であることを告げられた直後には態度を一変させ、智子には一言も話さないばかりか、まるで見下しているかのような笑顔を見せており、その後何事もなく来場案内へと戻っていた(喪226(中編)「気にならないけど」)。その後、智子が中に入ったマクゾーからセクハラ行為をされてしまうが、智子の声を聞いた際に不審者が中に入っていると感じ、大声で周囲に先生を呼ぶよう頼んでいた([[喪226_後編]]「おおごと」)。 | + | 蛍輝祭2日目ではツインテールの女子生徒と共に一般来場者の来場案内を行っており、この時に初めて目が描かれた。その際に智子たち黒木組映画のメンバーを見かけると来場案内から外れて「映画制作のみなさん!」と声をかけ、当初監督だと思い込んでいた加藤さんに対して映画の感想をアツく語りつつ内容を褒めちぎっていたが、加藤さんから監督は智子であることを告げられた直後には態度を一変させ、智子には一言も話さないばかりか、まるで見下しているかのような笑顔を見せており、その後何事もなく来場案内へと戻っていた(喪226(中編)「気にならないけど」)。その後、智子が中に入ったマクゾーからセクハラ行為をされてしまうが、智子の声を聞いた際に不審者が中に入っていると感じ、大声で周囲に先生を呼ぶよう頼んでいた(喪226(後編)「おおごと」)。 |
- | マクゾーの中身が「先程無視した女子生徒」(智子)だったことが判明した際は驚いていたが、加藤さんのフォローや生徒会メンバーのとりなしもあったことで智子が不審者ではないことがわかり「おおごと」にはならなかった。しかしことが有耶無耶のまま終わることに納得がいかない涌井さんは、智子に対して「さっき見た時から この人なんか嫌いだった」と心の中でつぶやき、自身のこれまでの経験と対比させる形で何もしておらず、ただ周りに恵まれているだけと感じる彼女を非難しており、褒めちぎっていたはずの『こういう青春』も彼女が監督だと知ったこともあり「つまらない映画」と吐き捨てる本音を見せていた(喪226(後編)「思い」)。そして今江さんと[[生徒会女子]]が来場したことに気付いた智子が再びマクゾーの中に入り今江さんを抱きしめていた様子を目の当たりにすると、セクハラ行為だと思い智子マクゾーの脇腹に強烈なパンチを叩きこんでいる(喪226(後編)「思い」)。 | + | マクゾーの中身が「先程無視した女子生徒」(智子)だったことが判明した際は驚いていたが、加藤さんのフォローや生徒会メンバーのとりなしもあったことで智子が不審者ではないことがわかり「おおごと」にはならなかった。しかしことが有耶無耶のまま終わることに納得がいかない涌井さんは、智子に対して「さっき見た時から この人なんか嫌いだった」と心の中でつぶやき、自身のこれまでの経験と対比させる形で何もしておらず、ただ周りに恵まれているだけと感じる彼女を非難しており、褒めちぎっていたはずの『こういう青春』も彼女が監督だと知ったこともあり「つまらない映画」と吐き捨てる本音を見せていた(喪226(後編)「思い」)。そして今江さんと[[生徒会女子]]が来場したことに気付いた智子が再びマクゾーの中に入り今江さんを抱きしめていた様子を目の当たりにすると、セクハラ行為だと思い智子マクゾーの脇腹に強烈なパンチを叩きこんでいる(喪226(後編)「思い」)。その後、智子マクゾーが来校した[[成瀬優]]を見かけた嬉しさのあまり、彼女に抱き着き腰を振っていた際にも背後からパンチを叩きこんでいる(喪229)。 |
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+ | 前述のパンチで悶絶し、のたうち回る智子マクゾーの様子を見ながら「大丈夫です 大袈裟にしてるだけです」と笑顔で言い放ったり([[喪227]])、二度目の暴力を振るった際も「いや絶対大げさですよ 着ぐるみの上からちょっと軽く押しただけですよ」と弁解したり([[喪230_前編]]「覚醒」)、智子が回復した際にはさも当然とばかりに「ほらやっぱり大したことなかったじゃないですか」と発言するなど(喪230(中編)「風評被害」)、嫌っている智子に対してあからさまな態度を取るようになっている。 | ||
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+ | マクゾーの着ぐるみは無事に回収したことで生徒会メンバーが中に入っていたが、マクゾーから左肩に手を置かれた瞬間に「汚いっ!!」と叫びながら手を振り払ってしまった(喪230(中編)「風評被害」)。 | ||
===== 登場回 ===== | ===== 登場回 ===== | ||
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[[喪226_後編]] | [[喪226_後編]] | ||
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+ | [[喪229]] | ||
+ | [[喪230_前編]] | ||
+ | [[喪230_中編]] | ||
+ | [[喪230_後編]](言及のみ) | ||
+ | [[喪232_前編]] | ||
+ | [[喪232_後編]] | ||
+ | [[喪234_前編]](扉絵) | ||
+ | [[喪234_後編]] | ||
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===== 友人 ===== | ===== 友人 ===== | ||
[[今江恵美]] | [[今江恵美]] | ||
次代生徒会メンバー | 次代生徒会メンバー | ||
- | 便宜上「友人」の項目に記載したが、今江さんとは役職上では「先代」と「現在の」生徒会長兼文化祭実行委員長という関係性である。涌井さんの回想によると今江さんが生徒会長の時代より生徒会で活動しており、彼女を「先輩」と呼ぶ目標のような存在だったようで、今江さんからも「美月ちゃん」とあだ名で呼ばれていることからもわかる通り個々人としての関係性も良好だったことが窺え、今江さんが卒業後もその関係性には変わりがないようである。また、彼女に迷惑がかかると判断した場合は相手を力ずくで止めようとする過激な一面を見せている(喪226(後編)「思い」)。 | + | 便宜上「友人」の項目に記載したが、今江さんとは役職上では「先代」と「現在の」生徒会長兼文化祭実行委員長という関係性である。涌井さんの回想によると今江さんが生徒会長の時代より生徒会で活動しており、彼女を「先輩」と呼ぶ目標のような存在だったようで、今江さんからも「美月ちゃん」とあだ名で呼ばれていることからもわかる通り個々人としての関係性も良好だったことが窺え、今江さんが卒業後もその関係性には変わりがないようである。また、彼女に迷惑がかかると判断した場合は相手を力ずくで止めようとする過激な一面を見せている(喪226(後編)「思い」)。次代生徒会メンバーの男子生徒からは「委員長」と呼ばれている(喪230(中編)「風評被害」)。 |
===== 補足 ===== | ===== 補足 ===== |
涌井美月.1733933940.txt.gz · 最終更新: by syumote