なんで一日二回もおっさんから叱られなきゃならんのだ……

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単行本3巻77ページ目(喪23:モテないし悪天候)にあるモノローグ。

このセリフがというより、おっさんに叱られて泣いちゃってるもこっちがかわいいシーンですね。心の中では他人に対して悪態をついたり、弟や年下の子供達にはいつも強気なもこっちですが、実は大人からちょっと怒られただけで涙目になって泣いてしまう泣き虫であるという、ちょっとあざといながらも私にとってはドンピシャストライクな名場面です。

一回目は教科書を忘れて先生から怒られるシーン

教師: ん? おいお前教科書どうした?
もこっち: あ…!? その…忘れて…
教師: ちょっと立て
もこっち: へっ
教師: なんで授業前に他のクラスから借りたりしなかったんだ
もこっち: あっ その と…友達が数学今日なくて…
教師: なら隣に見せてもらえばいいだろ?
もこっち: あっはい… そ…そうですね…
教師: ふざけてるのか? 今まで何やってたんだ?
もこっち: ふ… ふざけてません…
教師: もういい座れ さっさと隣に見せてもらえ
もこっち: は… はい…
男子生徒: あっ見る? 教科書…
もこっち: あっ ありがとう… ひっく… ずず… すん… ずずず…

まるで小学生が先生に怒られているような感じですが、実際もこっちの精神年齢を小学生程度(それも男子小学生)だと仮定すると色々と違和感がなくなるような気がします。

二回目は雨で増水した水路を身を乗り出して見ているところを、通りかかったおっさんに怒られるシーン

もこっち: あとちょっとで溢れそう! すっげー
おっさん: 何してるんだバカ! こっちへ来い!! 増水している水路に近づくなんて死にたいのか!!
もこっち: ひ!!? すっ すみませ…
おっさん: 中学生でもそれくらいわかるだろ!!
もこっち: はい そうですすみません…
おっさん: ~ 説教続行中 ~
もこっち: (なんで… なんで一日二回もおっさんから叱られなきゃならんのだ…… しかも一人は知らないおっさんに…) ご ごめん なさぁい…

なお厚生労働省がまとめた 平成21年度「不慮の事故死亡統計」によると、平成20年度の統計で死因の第1位が窒息死 9,419人、第2位が交通事故死 7,499人、第3位が転倒・転落死 7,170人、第4位が溺死 6,464人となっています。特に交通事故死は人々の意識が高いためか顕著な減少傾向にありますが、その他の死因については高齢者の増加とともに微増の傾向にあるようです。なおこの統計は河川や水路で溺れるいわゆる水難事故以外にも、家庭の風呂で溺れるなどの事故も含んでいます。

話がそれてもこっちのかわいさがどこかへ行ってしまいましたが、思っていた以上に水による事故は怖いんだなぁということで今回は閉めたいと思います。

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こんなどしゃ降りの中 傘を取るような奴がこの学校にいるんだ そしてそんな奴が何喰わぬ顔で生活して青春を謳歌してるんだ

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単行本3巻75ページ目(喪23:モテないし悪天候)にあるモノローグ。

帰宅しようと昇降口へとやってきたもこっち。しかし朝持ってきたはずの傘が傘立てにはない。そして誰かが自分の傘を持っていったのだと考えたもこっちは、どしゃ降りの雨を眺めながらこの世の理不尽に対して憤りを感じます。

こんなどしゃ降りの中 傘を取るような奴がこの学校にいるんだ そしてそんな奴が何喰わぬ顔で生活して青春を謳歌してるんだ

きっとそいつは自転車を盗んだり万引きしたり最低なことをしていて 最低でクズな奴なのに付き合ってる人がいて…

雨の中びしょ濡れで帰る私のことなんか何も考えず生きていくんだ…… 悔しい……!

殺したい…苦しめて殺したい…傘を盗む奴一人残らず殺したい…

こういう事を考えてしまう気持ちは解らなくもないですが、途中から思考がだんだんと危険な方向へと向かうもこっち。しかしすぐにもこっちの傘は別の傘立てで見つかるというオチが付きます。

ギャグとして笑えるという感じではないですが、短いながらも色々と上手いなと思ってしまうエピソードですね。

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プリクラでもこっち百面相

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単行本3巻60ページ目(喪22:モテないし写真を撮る)にあるシーン。

文化祭も終わって通常授業に戻り、クラスメートがしているプリクラの話題に聞き耳をたてるもこっち。「興味ないわ…」と言いつつプリクラならものすごくかわいく撮れるんじゃないかと自分もプリクラを撮ってみたくなってしまいます。

しかしこんな時に頼りになるゆうちゃんはテスト勉強中、弟の智貴には冷たく断られて、翌日の放課後誰もいないスキを見計らって一人でプリクラの機械へと滑り込みます。

一回分の料金400円を投入して撮影開始となりますが、自動音声によるガイダンスがもこっちに対して、特に一人ぼっちでプリクラ撮影なんかしているもこっちに対して、かなりハードルの高いポーズを要求してきます。

あごの下でピースだよ!
(ぐっ!? 恥ずかしい…!! なんで一人でポーズ決めなきゃならんのだ)

可愛くハートポーズしてみてね
(は ハート!!?)

アヒル口で決めてねー
(違う これアヒル口じゃない しゃくれさせただけだ!!)

可愛くテヘペロ
(つーか何枚撮んだよ!!)

一人カラオケもだいぶハードルが高いですが、一人で無理にテンションを上げるというのはキツいですよね。あとは一人ファミレスとか、一人映画とかどちらかというと他人の目が気になるパターンもありますが、こちらは個人的にはあまり気になりません。

結局できたシールは事前に想像していたセルフイメージとはかけ離れたものとなり、さらにゲーセンに貼られた他のリア充たちのプリクラシールを見て落ち込むもこっち。使い道のないこのシールを、なぜか智貴の部屋に貼りまくるという謎の行動に出て、また無駄に弟を怒らせてこのエピソードは終わるのでした。

ちくしょう! せっかくだからケツさわっとくか…!!

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単行本3巻43ページ目(喪21:モテないし文化祭に参加する)にあるモノローグ。

文化祭二日目、前日と違い今日はゆうちゃんが来るという事で自分も文化祭を楽しめるかも知れないと期待するもこっち。そして友達二人と一緒にやってきて高校生にしてはちょっと派手目な服をきたゆうちゃんは、もこっちを見つけた瞬間、嬉しそうに抱き付きます。中学生のときのゆうちゃんではありえなかった突然の行動に驚いたもこっちは混乱したのか、女子高生としてはちょっとありえない思考を展開します。

クソ 相変わらずメスの匂いプンプンさせやがって

それにみんなの前でおっぱい押しつけやがって とんだビッチだよ!!

ちくしょう! せっかくだからケツさわっとくか…!!

発想が完全におっさんというか、ここまで露骨な思考をする人はおっさんでも少ないんじゃないかと思います(笑)。

しかしただでさえ普段から孤独に耐えているもこっちにとって、友人とのハグはよほど心地よかったのか、もう一度ゆうちゃんに抱き付いてもらいたいと色々と策を巡らします。

いやエロい意味じゃなく なんかゆうちゃんに抱かれると安心するというか寂しさがまぎれるというか…

一時だが文化祭のぼっちの自分を忘れることができた

全ぼっちが泣いた(;_;)

保護欲を掻き立てられるというか、もこっちを今すぐ抱きしめてあげたくなるというか、むしろこちらが「ちくしょう!」です。

あとはゆうちゃんと一緒にお化け屋敷に入ったり、クレープやチョコバナナを食べながらおしゃべりしたり、色々なクラスや展示を見て回ったりしてもこっちは文化祭をそれなりに楽しみます。

ゆうちゃんが一緒に来た友達と帰ってしまった後はまた一人ぼっちになってしまったもこっちですが、(もこっちの視点では)見知らぬ犬の着ぐるみに抱きしめられて風船をもらい、なんだか釈然としない雰囲気のままもこっちの高校一年の文化祭は幕を閉じるのでした。

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あいつら来世はうんこに転生しろ! うんこからうんこの輪廻転生を繰り返せ!!

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単行本3巻21ページ目(喪20:モテないし準備する)にあるモノローグ。

文化祭の前日、準備に追われるクラスメートを傍目に一人だけする事がなく所在なさげなもこっち。「何か手伝おうか」の一言が言えないもこっちは、自分だけが何もしていない事を非難されるのではないかという恐れから、声をかけてくれないクラスメートに対して怒りを覚えます。

くそが! 自分達が楽しく作業できれば他人なんか知ったことないってか

こちらに仕事ふらないくせに私が何もやらなかったらきっと文句言うくせに!

あいつら来世はうんこに転生しろ! うんこからうんこの輪廻転生を繰り返せ!!

手塚治虫の火の鳥でもこんなにひどい罰はなかったと思います(笑)。しかし文化祭の準備は通常数日はかかるわけですから、確かにその間に一言も声がかからなかったというのはちょっとないですね。もちろんその間一度も「手伝おうか」と言い出せなかったもこっちもたいがいですが。

その後、コピーしたちらしをカッターで切る人手を探している女子二人組に、勇気を出して声をかけてようやく役目を手に入れたもこっちですが、男子生徒二人組に仕事に割り込まれてまた怒り出すもこっち。本来ならこの男子二人と仲良く準備をしてもよかったはずですが、もこっちはちょっと地味目なこの二人組には興味がないのか、リア充グループの楽しそうな会話に聞き耳をたてながら作業をしてカッターで手を切ってしまいます。

結局ケガのおかげでもう手伝い必要はないと言われて、何もしなくても良い大義名分を手にいれたわけですが、「文化祭の準備堂々とサボれる嬉しいなー…」と考えつつちょっと涙目になるもこっちなのでした。

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